グリーフケア、スピリチュアルケアは寄り添い型のケア

寄り添う。共感。グリーフケア。スピリチュアルケア

カウンセリングをはじめ

相談者の話を聴き、ケアをする関わり方は

いくつかあります。

 

中でも、解決策のない問い、

正解のない問いに寄り添うのが

グリーフケアやスピリチュアルケアと

呼ばれている関わりです。

 

臨床心理士さんや

 

心理カウンセラーさんが関わる

 

一般的なカウンセリングは

「問題解決型ケア」、

 

それに対してグリーフケア・スピリチュアルケアは

「寄り添い型ケア」と呼ばれています。

 

 

どちらが良いとか悪いということではなく、

また、グリーフケアが100パーセント「寄り添い型」か

というわけではなく、

 

どちらも問題解決型と寄り添い型の要素を

それぞれ含んでいます。

 

問題解決型ケアと寄り添い型ケア


 

 問題解決型ケア  寄り添い型ケア
 心理的ケア  グリーフケア・スピリチュアルケア
 個人の社会適応(人間関係のトラブ  ル、環境への適応)を目的とする 個人の価値観の(再)構築、(再)発見を目的とする
 問題解決型の対応:治療目標(治療契約)を設定する  寄り添い型の対応
 枠組みがある:時間、場所、などが決まっている  枠組みがない
 超越的次元を積極的には扱わない  超越的次元を積極的に扱う

※上智大学グリーフケア研究所で学んだ内容を抜粋

 

大まかにですが、このように区別されます。

 

 

しかし、先にも申しましたように

 

どちらのケアもお互いの要素を含んでいると思います。

 

例えば、寄り添い型の「枠組みがない」とありますが、

 

遺族会などグリーフケアを行う現場では

 

時間も場所も決まっていることが普通です。

 

 

ここから、私は寄り添い型ケア専門なので

寄り添い型の

グリーフケア・スピリチュアルケアについて

述べていきます。

 

寄り添い型の関わり  先回りしない、答えを誘導しない


相談者の話を聴くうえで大切なのは

自分の想像で話の方向を誘導しないということです。

 

 

「ああ、たぶんこの相談者はこういう気持ちなんだろうなあ、

こういうことを話したいんだろうなあ。」

 

 

という想像は自分の思い込みであることが多いです。

 

 

話を聴くうえで質問を投げかけて

 

いろいろと聞き出そうとしてしまいがちですが、

 

相談者の話したい内容と、

 

話を聴く側が訊きたい内容が

 

必ずしも一致するわけではありません。

 

 

その人が話したいことを

 

その人のペースで話していただく

 

 

自分の投げかける質問や、

 

良かれと思って言った励ましや気休めのせいで

 

本当に話したかったことからずれてしまい、

 

その人が抱えてあった核心の部分は

 

話せないまま過ぎてしまうということがあります。

 

 

 

相談者が話しやすいよう

 

相槌をうつ、

 

あなたに関心を持っていますよということを

 

態度や表情で表し、

 

話の邪魔をしない。

 

話したかったことが話せるよう

 

その人のペースと気持ちにぴったりと

 

付いていくことが求められます。

 

 

ケア提供者は

 

「自分も何か言葉を言ってあげないといけないのでは?」

 

などと思ってしまいがちですが、

 

自分で何かをしようとしなくても

 

相談者はすでに力を持っていて、

 

回復する力を持っているのは相談者のほうなので、

 

ケア提供者がその人を癒すのではないのです。

 

 

「ケア提供者」という言葉も誤解を招くかもしれません。

 

ケアをするのではなく、

 

相談者自身が自覚のあるなしに関わらず

 

実は答えを持っている場合は多いですし、

 

当たり前ですが

 

回復する力を持っているのは相談者自身です。

 

 

ケア提供者は、時には数年スパンの

 

長い目で見て、

 

相談者が悩み苦しむプロセスを

 

一緒に歩みます。

 

マラソンの伴走をイメージするといいでしょう。

 

 

相談者の先を行くのではなく、横で一緒に走ります。

 

ですから、全く同じ苦しみというわけではありませんが、

 

似たような苦しみをケア提供者も味わうということになります。

 

ケア提供者自身が抱える過去の傷や、

 

幼少期から育ってきた環境で培ってきた価値観、

 

ビリーフともいいますが、

 

その思い込みがあることで、

 

それに引っ張られてありのままに話を聴けない、

 

自分の思い込みや想像の方向へ

 

話を誘導しがちになってしまいますので、

 

自分のビリーフから自由になること

 

が、相手の話をありのまま聴ける、

 

寄り添うことができるようになる上で

 

とても大事になってきます。

 

その訓練についてはまた別の記事で書いていきます。

 

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