早くラクになる方法はないのか

しんどい。早くらくになりたい。死別。辛い。グリーフ

例えば、大切な人を失う

おおきな災難に巻き込まれる

など

どうしていいかわからない出来事に遭遇した時

あまりの苦しさに

いつになったらラクになるのか

早くラクになりたい、

と思うのは当然のことです。

 

同じような体験をした人の話を聴き、

ちょっと先の自分自身が

どうなっているか

ラクになっていたら良いのに

と希望を感じたい。

 

身体の一部をもぎ取られたという表現


私の関わっている遺族会のベテランファシリテーターは

大切な人を亡くしたご遺族に

このような言葉をかけていたことがありました。

 

どうすればこの辛さが和らぐのかといった

参加者の問いに

自分の身体の一部、例えば腕がもぎ取られたとすると

もう生えてこない。

この先、痛みがずっと続く中

すぐにラクになることは難しい。

今までできていたこともできなくなる。

痛みを抱えつつ、

毎日少しずつリハビリをして

本当にちょっとずつちょっとずつ

痛みも和らいだりある時はぶり返したりしながら

腕の無い生活でどうにかやっていけるようになるには

何年もかかる

 

辛さや苦しさ、悲しさというのは

心の中のことなので

目で見えるわけではありません。

見えないので余計に

早く元気にならなくては

早く元の生活に戻らなくては

と焦ってしまう人が多いのも事実です。

 

周囲に心配かけたくないと

気を遣うあまり、

頑張りすぎて後になって身体症状に現れることもあります。

 

頑張りすぎるということがなくても

大切な人を失ったという事実や

大きな災難に巻き込まれるといったことは

身体にとってもダメージが大きいのです。

 

それに加えて早く立ち直らなければと

焦ることは

無くなった腕の傷口をそのままにして

治療もせずに日常生活をするというのと同じです。

 

数年スパンで考える


自分にとってとても大きな出来事というのは

直後は実感がわくことはまれです。

何が起こったのか頭では理解していても

心が現実を受け入れられない

パニックの状態になります。

 

人によっては

数年経ってからやっと

辛かった出来事に向き合い始めるということもあります。

 

しんどい時は無理に話を聴いてもらおうとせず、

自分が一番ラクなようにすることが大切です。

 

10年、20年のスパンで考えることも必要です。

ずっと同じ状態ということではありませんし、

少しずつ少しずつ、今の状況で

生きていけるようになります。

そして悲しみや苦しみは

人間としての深みを与えてくれますし、

人に対して優しくもなるでしょう。

 

今、辛い人にとっては慰めにならないかもしれませんが、

生きているということ、

あるいは亡くなったとしても

あなたやその人の「存在」そのものは

神様、あるいは仏様と呼ばれる存在に

愛し抜かれているということです。

 

実感として感じられないから苦しいのだと思いますが

そうなっています。

これは私が死の淵で感じたことでもありますが、

有名な宗教家の先生方も同じことをおっしゃっています。

人間の力ではどうしようもないこともあります。

そんなとき、神様や仏様、この世とは別次元の世界に

問いを投げかけることになるかもしれません。

そのような力を借りなければ

どうしようもないことというのはあります。

 

 

すぐにラクになることは難しいかもしれません。

軽々しく気休めを言うこともできません。

ラクになる「マニュアル」もありません。

 

辛い出来事から気づきを得る、

心が癒されていくプロセスはとても長いものです。

 

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