相手の話をありのままに聴けないのはどうして?

相手の話をありのままに聴けない。グリーフケア。スピリチュアルケア。カウンセリング

聴く側の心の傷や抱えているビリーフが影響する

グリーフケア・スピリチュアルケアの提供者は

自分自身に向き合う訓練をします。

自分はどんな人間でどんな環境で育ってきて、

どんな傷を抱えていて、

どんな考え方をするのか・・・。

 

自身で自分のことを振り返る作業、

そしてグループを通して自分を見つめる作業をします。

なんのためかというと、

ケア提供者自身がある程度

ビリーフから自由になり、

癒されていないと

人の話を聴いたときに

自分の持っている枠組みで

相手の話をとらえてしまうからです。

 

相手の言葉の情報のみを受け取り、

奥に隠れている本当の気持ちを感じられなかったり、

また相手に対する思い込みや偏見、期待などがあると

やはりありのまま話を聴くことが難しくなります。

 

相手の話を聴いたつもりでも

それは自分の濁ったフィルターと通して聴いた

ゆがめられたものになってしまいます。

 

ビリーフからある程度自由になる前、どんな聴き方をしていたのか~私の場合


ビリーフからある程度自由になる、

内面から癒されて

人生観が変わるという体験をしました。

ビリーフががらっと変わるのは

なにもそのような訓練を受けたときだけでなく、

死別や大病など大きな体験をした後、

人間が根底からがらっと変わってしまうということは

昔からよくある話です。

そのため大変な苦労をしてきた人の中には

人に対する思いやりや共感力のある人が多いです。

 

さて、私の場合どうだったのか振り返ってみると

小さいころ~小学校低学年のころまでは

とても敏感で

共感力も高く

そのためかえって生きづらかったように思います。

無意識に別の自分になろうとした結果、

頭で考えることを優先するようになりました。

感性よりも知性を優先、

なにごともデータを大事にし、

やるべきことはやるといった感じで

心の奥で感じているであろう本当の気持ちを

置き去りにして、

学生時代はずっとやってきました。

 

友人関係やその他の人現関係でも

相手の話をありのままに聴けたこともあったとは思いますが、

言葉通りに解釈し、その奥にあるメッセージを見落としていたこともあります。

ちょっとした違和感は感じるのですが、

理性で判断して

「気のせいに違いない。」

と相手の発した言葉の情報のみを信じるということがありました。

心の中に違和感を感じても

それを頭の判断で覆い隠し、

都合のいいように

自分が傷つかないように解釈するというわけです。

 

「ちょっとした違和感」・・・感性を取り戻す

日頃自分の感性を置き去りにしたり、

頭の声ばかりを優先していると

感性の声を拾い上げることをやめてしまうのですね。

親のいうことや世間一般の考えに

従ううちに、

「自分のほうが間違っている」と無意識に思うようになります。

 

感じたことよりも

こうであろうという頭の考えのほうが正しいと思ってしまう。

 

自分の心よりも他者の声のほうが正しいと思ってしまう。

 

 

そうやってビリーフは出来上がっていきます。

でも、ちゃんと感じてはいるわけなので、

もっと感性に敏感になることが大事ということでしょう。

本来の感性、自分を取り戻すということです。

感性に敏感になり、ビリーフを意識化するということは

自分を取り戻すということになります。

 

人生観が変わる、ビリーフが変わったあと


私の場合ですが、小さいころ普通に感じていたであろう感情が戻ってきました。

ああ私はいまこう感じているんだ、と。

今、どう感じているかということに敏感になりました。

なにかやっている時も

以前ならとくに自分の気持ちを意識することは

なかったのでしょうが

それを楽しんでいるのか

我慢して「いやいや」やっているのか

正直に感情を見つめるようになりました。

 

しかしこれにはしんどいこともあって、

いやなことをやるのが

前以上にいやに感じるようになりました。

ですので我慢することが難しくなり、

自分にうそをつくのが苦痛に感じるようになりました。

 

以前であれば頭で考えた思考で

例えば「〇〇さんに感謝しています。」

と心の中で思うのですが、

それは実は「感謝しなければならない」という頭の声に影響されて

「そう思わなければならない」と自分にうそをつき

そう思っているふりをしていたということです。

 

今同じ状況をどう感じるかというと

「感謝しないといけないなあと、自分で自分に思わせようとしてるな。

でも本当は感謝してないよな。そんな気持ちわいてきてないよな。」

と自分の心を正直に見つめられるようになりました。

 

結論。相手の話をありのまま聴くためには、まず自分の感情をありのままに感じること


まずは自分の感性を取り戻すことです。

私たちは育ってきた中で

こんな感情は感じてないけない、

こんな気持ちが自分の中にあるはずがない

いつでも人に感謝しなければならない

人のことを悪く思ってはいけない

など~すべき、~すべきじゃない

という考えを無意識レベルで抱えるようになっています。

 

それらにとらわれていたら

自分が本当にどう感じているかということは

置き去りにして

心の中で未消化なまま

たまっていくことになります。

 

そのたまっていったものは

今度は相手の話を聴く際にも

影響してしまうということになります。

 

相手の話をありのまま聴くには

まずは自分の心の声をありのまま感じることが先。

自分を取り戻すことが先になのです。

世間で「ネガティブ」とされる感情を感じているのを認めるのは

怖いかもしれませんが、

感じてもいいのです。

 

ネガティブな感情もあっていいんです。

自然にわいてくるもの、屁みたいなものです。

 

ということで

グリーフケア・スピリチュアルケアの提供者は

まずは感性を感じ、自分を取り戻すこと、

自分を癒すことが

相手のためにもなっていくという話でした。

 

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