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アライブ「私は匠の死を死ぬまで嘆き、あなたへの怒りを抱えて生きます」

画像の出典:フジテレビ https://www.fujitv.co.jp/alive/ 「アライブ がん専門医のカルテ」より。
アイキャッチ画像はテレビ画面を直接撮影したものです。画像が荒くてすみません。

2月20日放送の「アライブ がん専門医のカルテ」北大路欣也さん演じる主人公の義父京太郎の言葉

主人公心の夫であり、京太郎の息子である匠の死因が実は須崎医師の医療ミスであろうということが判明しました。

須崎医師が謝罪と事故の真実を説明するために心の自宅に来たシーンです。

その時のやり取りがこちらです。

京太郎:医者は続けるつもりですか

須崎:それは・・

京太郎:続けなさい。この過ちを背負い、これから多くのいのちを救ってほしい。

それがあなたにできるつぐないです。

・・・・安いせりふだな。

昔、こんな脚本を書いたことがある、三流の医療ドラマだ。

こんなセリフをまともに言えるわけがない。たとえあなたがこれから何千、何万の命を救おうとも、医者を辞めようとも。匠は生き返りません。

あなたのことを許せれば私たちも少しは楽になるかもしれない。でも無理です。

だから、許すことは諦めます。

私は匠の死を死ぬまで嘆き、あなたへの怒りを抱えて生きます。それが私の本心です。

こういう人間がいることを忘れないでほしい。

須崎:・・・はい。

 

本当は助かっていたかもしれないという悔しいやりきれない思い

匠は事故に巻き込まれ重傷を負い、搬送先の病院で手術を受けました。

その後意識障害となり寝たきりに。

数か月の入院中、心も京太郎も匠の元を訪れ、須崎医師ともやり取りをしています。

匠が死亡した時も須崎医師と一緒でした。

その数か月間はまさか医療過誤が原因だったとは全く考えもしていません。

亡くなってしばらく経った後、ある記者とのやり取りがきっかけで真実を知ることとなったのです。

「私は匠の死を死ぬまで嘆き、あなたへの怒りを抱えて生きます」

愛する者を失った悲しみは消えはしない。忘れもしない。一生抱えていく。

それに加え死の原因を作った存在、つまり加害者がいる場合(事実は違っても加害者のせいで亡くなったと遺族の側が思っている場合など)は気京太郎の「許すことは諦めます」という言葉にもあるように、簡単に許せるものではありません。

許すことで少しは楽になると頭でわかっていたとしても、感情が無理という場合が多いです。

ご家族を亡くした悲しみがいかに深いものであるかということを物語っています。

 

答えのある問い、答えのない問い

先ほどの京太郎のセリフのシーンの前に医療過誤だったのかどうかの調査委員会の中間報告のシーンがあります。

そこで須崎の行った処置に関して、明らかな医療過誤とは言えず、同じようなことは他の手術でもよくあること、医師という立場であれば理解できるのではないかということを言われました。

それに対する心の言葉です。

医師としては理解できます。

でも・・・遺族としては全く納得がいきません。

なぜ?どうして?と亡くなった原因を探る人はとても多く、どうにか情報を得ようとネットで検索し続けるという話もよく耳にします。

科学的に因果関係が明確な問いは「解決できる問い」として、物理的に情報としては理解ができるもの。

「医師としては理解できます。」と心も言っています。

しかし、「でも・・・遺族としては全く納得がいきません。」

これは「解決できない問い」になります。

どうして他の人ではなく、うちの夫がという問いです。

答えや正解がありません。

主人公の心は医師でもあり、夫を亡くした遺族でもあります。

医師、しかも「腫瘍内科医」というがん患者の苦悩に日々寄り添う仕事をしています。

患者さんにとって何が一番幸せなのかということを常に考え、「スピリチュアルな問い」「スピリチュアルペイン」に向き合う日々を送っています。つまり医師という立場で、医療行為+スピリチュアルケアもやっているのですね。

腫瘍内科医という内容だけでも濃いドラマになるかと想像できますが、さらに自分の夫が若くして亡くなる(しかも医療過誤で)となるとドラマとはいえどうしてこんな過酷なことが起こるのかと思ってしまいます。

患者さんにとっての最善をつくす「スピリチュアルケア」、身体の部分だけではなく「たましいの部分」にも寄り添っている主人公です。

そのような人の身に運命はどうしてこうも過酷なのかと思わざるをえません。

不思議なことですが、スピリチュアルケア・グリーフケアを一緒に学んだ仲間の多くは、このように過酷な人生を送ってきたという人がとても多いです。

だからなのか持っているパワーはものすごいのですね。

京太郎の言うように、愛する人を亡くした悲しみをずっと抱えているであろうし、死別でなくとも体験した過酷な出来事など、いろんな痛みを経験して生きてこられた方が多いのです。

ドラマの内容に関してはネタバレになってしまいますので多く書くのは控えます。

興味のある方は以下のリンクから視聴してくださいね。

ストーリーをご覧になりたい方はこちらフジテレビの公式サイトよりどうぞ。

患者会や遺族会はいったいどんなところなのか知りたいという方に向けて書いてみました。

読んでくださりありがとうございました。

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