エゴを脇に置くことが、話をありのまま受け止めることにつながる

グリーフケア。スピリチュアルケア。傾聴。エゴから自由に。

テクニックではなく、あり方が問われる 

 

グリーフケア・スピリチュアルケアの現場では

 

どのような人の話を聴かせていただくのか?

 

大切な人を喪った悲しみや、

 

自分、あるいは家族が病にかかり

 

余命が少ない

 

この先どうすればいいのかなど

 

その人の人生そのもの、

 

いのちそのものの苦悩に向き合います。

 

 

例えば遺族会では

 

がんで数年間闘病の末、

 

亡くなった娘さんのことを

 

話される方や、

 

家族が精神的な病気を患い

 

自死をしたという方のお話、

 

「遺族会」であっても

 

ご家族が後遺症のため

 

植物状態になってしまったという方のお話

 

など、

 

解決の方法がない

 

正解がない問い、

 

 

どうしようもない辛さや苦悩、

 

亡くなった人に会いたい、

 

声が聴きたい、

 

時間が戻ってほしい

 

という声に耳を傾けます。

 

 

「グリーフケア」、「スピリチュアルケア」では

 

「傾聴」ができるようまず訓練しますが、

 

「傾聴」という言葉を聞くと

 

相手の発した言葉をそのまま返す

 

「オウム返し」や

 

さりげなく

 

相手の動作をまねする

 

「ミラーリング」などのテクニックを

 

思い浮かべるかもしれません。

 

 

それらのテクニックを使って話を聴くと

 

確かに相手を

 

「話しやすいな」

 

「この人、受け止めてくれているな」

 

という気持ちにさせるかもしれません。

 

 

しかし、これは

 

基本の「聴き手」としての

 

あり方ありきで、

 

目の前にいる人の話を

 

一生懸命聴いていたら

 

自分で「オウム返し」や

 

「ミラーリング」などと意識せずとも

 

もっと深い部分の感覚で

 

自然に同じように

 

振舞っているのだと思います。

 

 

基本の「あり方」がなっていない、

 

寄り添う気持ちも

 

この人と一緒にいたいという気持ちもなく

 

ただ表面的な形だけ

 

「オウム返し」「ミラーリング」

 

などのテクニックを使っても

 

心の深い部分では

 

話し手に変化があるとは

 

思えません。

 

 

テクニックにとらわれ過ぎて

 

肝心の目の前にいる人の心が置き去りに

 

なってしまうことだけは避けたいものです。

 

 

◆傾聴の訓練 自分のエゴを自覚し、脇に置くことで自然に傾聴ができるように

 

なんのために話を聴かせていただくかというと

目の前にいる人が少しでもらくになる、

 

答えのない苦悩に自分で向き合い、

 

自分なりの答えや気づきを得る、

 

プロセスを一緒に見守る、

 

その人が、その人自身の本心本音に

 

気が付けるような関わりをすること

 

その人がその人らしくあれるように

 

どうしていけばいいか、

 

苦悩に寄り添い、

 

その人の決定を尊重する

 

などです。

 

 

こちらが答えを持っているのではなく、

 

相談者・話し手の中に、

 

本人に自覚はないかもしれませんが

 

すでに答えがあることも多いですし、

 

聴き手が

 

癒しの力や回復する力を

 

与えるのではなく、

 

相談者・話し手が

 

すでに持っているので

 

その力が引き出せるように

 

支えになり

 

寄り添うのです。

 

 

私たち聴き手は

 

その人の心の奥、

 

たましいの力を信頼することが大切です。

 

 

「これについて教えてあげたい」

 

「こうすればもっと良いのでは?」

 

相手の役に立つのではないかと

 

このような気持ちが

 

湧き上がってくることも多いですが、

 

訊かれてもないことに答えるのは

 

こちらのエゴがそうさせる場合が多いですし、

 

考えを押し付けるのもエゴです。

 

 

その人に本当に合っているかどうか

 

わかりませんし、

 

先回りはNGです。

 

 

聴き手は何か言いたくなったら

 

それは自分のエゴなのではないか

 

と自問することが大事です。

 

「きっと役に立つだろう」

 

「喜んでもらえるに違いない」

 

という思いは

 

聴き手の一人よがりということもあります

 

 

「わかったつもり」になって

 

あれこれと口を出してしまうのは

 

だめなのです。

 

 

「わからないから、教えてほしい」

 

という謙虚な気持ちで

 

関わることが大切です。

 

 

聴き手の訓練の一つとして

 

自分の思い込みや価値観に気づき

 

それをわきに置いておけるように

 

する「生育歴」のグループワークや

 

実際の会話記録を用いたワークなどがあります。

 

 

それらの訓練を繰り返すことで

 

エゴを自覚できるようになります。

 

聴き手自身も

 

その後の生き方が変わったり、

 

より生きやすく

 

自分らしく生きられるようになる

 

傾向があるようです。

 

 

自分を縛っていたものを

 

解き放つということですので

 

自分の本心に正直になりますし、

 

人に対しても正直になります。

 

 

普段の生活でも

 

余計なことをいうのをやめたり、

 

人に対してより誠実な態度を

 

とれるようになってきます。

 

 

エゴから自由になると

 

「あり方」が自然に変わるので

 

当然「傾聴」も自然にできるように

 

なってきますし、

 

「傾聴」という枠を超えて

 

人と関わることができようになるでしょう。

 

 

最後にエゴから自由になる訓練を紹介します。

 

このブログでたびたび

 

言っていることとかぶりますが、

 

「傾聴訓練」を目的にするに限らず

 

これらの方法はエゴから自由になる

 

つまり自分の抱えているものに気が付き、

 

思い込みから自由になっていく

 

プロセスを伴いますので、

 

生きづらさが軽減し

 

生き方そのものが変わってきます。

 

     一人でできるもの

     瞑想や内観(自分を見つめる・感覚が研ぎ澄まされる)

     断食や滝行など(感覚が研ぎ澄まされる)

 

     他人の助けが必要なもの

     カウンセラーのもとで教育分析を受ける

 

     専門機関でスピリチュアケアのグループワーク実習を受ける

(海外ではCPE 臨床牧会訓練、国内ではそれに準じた訓練になります。)

 

     エンカウンターの研修に参加する(「今・ここ」「本音」のやりとりに集中)

 

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