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犬たちを送る日ーこの命、灰になるために生まれてきたんじゃない

犬。保護。譲渡会。

2012年執筆記事です。

こちらのリンク先に犬、猫の殺処分数や譲渡数などが載っています。

>>>>動物の愛護と適切な管理

平成29年度、犬の殺処分数は8362匹、猫は34854匹となっています。

平成16年度は犬が155870匹、猫が238929匹となっているので

ペットに対する意識と関心が深まってきたということがうかがえます。

保護犬や保護猫、譲渡会など数年前は耳にしなかった言葉も普通に耳にするようになってきたと感じます。

以下は「犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない」という本を読んで書いた記事です。

記事を書いた2012年から7年。

まだまだ課題はありますが、ペットに対する意識も徐々に変わってきているような気がします。

 

捨て犬の行く末

自分自身が生死の境を彷徨った経験から、いのちや生きることについて深く考えるようになった。

生きるということは、自分だけが楽しく暮らすということではない。

人はお互いに支えあい、影響を与え合い、生きている。

特別なことをしなくてもただ生きているだけで、誰かの役に立っている。

自分は何もしていないように感じていても、

日々の経済活動ひとつにしろ、誰かの役に立っている。

また、自分はひとりで生きているのだと思っている人いるかもしれないが、

身に着けている服ひとつとっても誰かによってデザインされ、縫製され、店に運ばれ、売られている。

服を買ったお金も自分に仕事があるおかげで稼ぐことができ、買うという行動につながっている。

あるいは自分で稼いだお金ではなく、親や誰かにに買ってもらったものかもしれない。

どんな小さなものでさえもそこに存在するには多くの人が関わっているのだ。

そして、どんなに小さなものでも、それについて深く見つめると、

必ず「自分」もそこにつながっているということがわかる。

そしてそのたった一つのものに、世界のすべてが詰まっている、宇宙を含んでいるということがわかる。

宇宙という大きな網目のたった一つの点かもしれないが、網目によって周りの存在とつながっている。

ものであれ人であれ同じこと。

部分をみると必ず全体につながり、全体を見ると部分につながる。

目の前に存在するものの成り立ちや、存在、あるいは遠く離れたあるものの存在や成り立ち。

特に意識してなにもしないでも、誰かの役に立っているのだが、同時に誰かを苦しめてもいるかもしれない。

それが「無知」「無関心」といった心ではないか。

ペットブームの今、ペットに関するグッズや本がたくさん売られているのを目にするが、

そのほとんどは「明るい面」を強調するものだ。

人間だれしも物事の「暗い面」を見たがらないし、見てみぬふりをしてしまう傾向がある。

しかしそれではだめだと思う。

楽で楽しいことばかりを追求し、面倒で辛いことは知らんふり。

「飼っていた犬が年老いたから」

「かわいくなくなったから」

「子どもを産んだから」

そうやって捨てられる犬や猫はあとを絶たない。

生きていくということは誰かに影響を与える。

自分のせいで命を絶たれる動物がいるのだ。

またその行為が別の人間にも影響を与える。

犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない 」という本には

日々、殺処分の現状と向き合い、犬たちの命と向き合っている保健所の職員たちが奮闘する姿が描かれている。

殺処分を行っている職員たちだからこそ、
日々、いのちに向き合い、
いのちの尊厳について深く語ることができる。

このような殺すための仕事は無くなるほうが良いに決まっている。

ひどい飼い主の現状も述べられていて、本当にあきれ返ってしまうが、知らないうちに自分もそのような人間たちと同じく動物の殺処分に加担しているのかもしれないのだ。

飼い犬に赤ちゃんを産ますかどうかも考えないといけないし、赤ちゃんができたとして、その後どうするのかも考えないといけない。

誰かに譲ったとしてその後その子犬は幸せに暮らすだろうか。

その子は幸せになったとしてもその孫はどうなるのだろう・・・?

やはり捨てられたりしないだろうか。

自分のところで子孫まで幸せにできる確信がなければ、避妊手術をするべきだろう。

自分の何気ない行動がその後どんな影響を及ぼすのか。

いつでも「愛」のある行動を選んでいきたいと思う。

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