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グリーフケア。同じ話ばかりするのはそれを必要としているから

話を聴いてくれる人が身近にいない

グリーフケアの現場、遺族会やお話会などで苦しみの渦中にある方のお話を聴かせていただいております。

よくあるのは、毎回同じ話をされる方がいらっしゃるということ。

普段の人間関係、例えば家族や友人にそれをやると

「前も聞いた。」

「また同じ話?」

「もうええやろ。」

などと聴いてもらえないことが多々あります。

そうでなくても「きっと迷惑がられるだろうな」と気を使い、話ができないという方は多いです。

また家族や友人との関係でいうと私の場合は話を聴くのが元々得意なので

繰り返し同じ話をされても対応できるのですが、

その様子を見た別の第3者が

(※私が義母の昔の苦労話を聴く様子に夫などが)

「もうええねん。そんな甘やかしたらあかん。」

「おかん昔のこともうええねん。いつまで言うてんねん。」

と止めに入ったりするのです。

止めに入らずとも話題を変えて意識をそらす方向に持っていかれたりします。

大体お酒を飲んでいるので、次の日に注意するというパターンで今まで来ています。

とこれは私の話でしたが、

普段このように日常生活で自分の話をゆっくりと聴いてもらうこと自体少ないという人は多いかと思います。

楽しい話、明るい話題であれば聴いてもらえる確率は高いですが、

深刻な話や昔受けた辛い仕打ちなど話せる環境にある人はなかなか少ないです。

本来であれば家族や友人に打ち明けるというのが健全なのかもしれませんが、

それができないからこそ、遺族会やお話会、

グリーフケアやスピリチュアルケア、臨床宗教師や

電話相談、カウンセリングといった場が必要なのです。

毎回同じ話をするのは、それを必要としているから

遺族会などの現場で私たちが

「その話は前も聞きましたから別のことを話してください。」

などと言う事はありません。

相談者が同じ話をされるのは

心に抱える痛みが心の中でぐるぐるぐるぐる回っているからであって

一生懸命自分なりに答えだったり、落ち着きどころだったり、

少しでもらくになる方法だったり、

支えになるような気づきや考え方だったりを

模索しているからに他ならないのです。

聴いている側が答えを教えることはできませんし

その方をらくにすることもできません。

苦しみを抱えながらも

生きていかないといけないのは相談者です。

そしてその生きていく力はケア提供者が与えるものではなく

その人自身が元々持っているものであり、

私たちはそれを引き出すサポートをしているに過ぎません

ただただ、その人の心に神経を集中させて、その人と一緒にいたいという気持ち、

「絶対に大丈夫」という信念でそばに居させてもらっています。

同じ話を繰り返すというのは、生きていこうとする姿そのものでもあると思います。

何度も何度も同じ話をしつつも、

やっぱりちょっとずつ、ちょっとずつの変化はあるのです。

わかりにくいかもしれませんが、

行ったり来たりしながら

確実に力を取り戻しつつある姿を見させていただいております。

ケア提供者側(この言葉はあまり好きではないのですが)が

相談者の力を信頼しているかどうか、

この人は大丈夫だと思え、焦らず待つことができるか

また外野の「早く解決してあげた方が良いんじゃないか」という焦りの声に対して毅然とした態度でいられるか。

ケア提供者側もまた、自分に負けないということが試されます。

そろそろ前に進みたいという気持ちが現れることも

同じ話を繰り返すことで、自分なりに答えを見つけていく方がほとんどですが、

中には「毎回自分は同じ話をしている。そろそろ気持ちを別の方向に向けたいのだが、なぜかまた同じ話をしてしまい、どうしていいかわからない」

というループにはまっていて、自分でもそろそろ新たな気づきや新たな視点が欲しいという思いを抱く場合。

そのような思いをキャッチしたのであれば、

その新たな一歩を踏み出したいという気持ちを尊重し、

今までは「待っていた」かもしれませんが、

ちょっと踏み込んで一緒に考えていくということが必要な場合もあります。

「同じ話をする」という現象でも

それが今その人にとって必要でそうしたいのか

あるいはもうそろそろ新たな一歩を踏み出したいのにできないのか、

どちらなのかをキャッチする。

一歩を踏み出したいと思っているのにまた「同じ話」をさせて放っておくということとは違います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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