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名曲では?なかにし礼さん作詞 小公女セーラの歌「花のささやき」 

今、辛くても・・・・・生きていく

先日なにげなくyoutubeを見ていたら昔懐かしいアニメにたどり着きました。

小公女セーラは1980年代、日曜日の19:30から放送されていました。陰湿ないじめに遭いながらもいつも優しくあることを貫いた主人公セーラの姿には心打たれます。

オープニング曲もそのストーリーさながら、まるでセーラの心をそのまま言い表したかのような詩なのですね。

こんなにすごい歌だったのかと感動し、調べてみるとなんと作詞がなかにし礼氏とあるではありませんか。

作曲は森田公一氏。

アニメ用だからといって子どもだましのような作品ではなく、過酷な境遇を体験しそれに耐えて生き抜いてきた人にしか書けないような、心の琴線に触れる言葉とメロディです。

きっと何度も死んでしまいたくなったこともあったのではないかと思わせるような歌詞です。そんな辛い状況にいても心の中の「小さな赤い花」がかすかな声でささやき、生きる力を与えてくれたのだと、私の想像ですがそう思いました。

以下はUta-Net 動画+ に掲載のものです。
上記のサイトで歌を聴くことができます。

歌手 下成佐登子
作詞 なかにし礼
作曲 森田公一

私の胸の 片隅に咲いてる
小さな花に 名前はないけど
悲しい時は 赤い花びら一枚
目がしらにあてるの
すると涙が消えてゆく

私だって 泣こうと思ったら
声をあげて いつでも泣けるけど
胸の奥に この花あるかぎり
強く生きて みようと思う

明日はきっと 今日よりはいい日と
祈りを込めて 星空をみると
淋しくたって ひとりぼっちじゃないよと
ささやいて くれるの
胸に咲いてる 赤い花

私だって 幸せほしいけど
ほかにもっと 大事なものがある
それが愛か 優しい心かは
生きてみれば わかると思う

本家 下成佐登子さんが歌っているyoutube へのリンク 2番まで聴けます。

いくつか聴いてみて、こちらの演奏が個人的に響きました。
haru2up さんの演奏

 

ここから先は私の個人的な想像や思いを書いてあります。先入観なく純粋に作品に触れたいという方は読まない方がいいかもしれません。

花はなぜ「赤」なのか

白でも青でも黄色でもなく赤。

名前のない小さな花。

自己主張をするわけではない花。

胸の片隅に咲いている花。

 

 

情熱

燃える心

芯の強さ

痛み

鮮血

華やかさ

生きているということ

生きる力

 

色もまた、心情を現すのに大切な要素ですね。

 

私だって泣こうと思ったら 声をあげていつでも泣けるけど

この表現はすごいですね。

涙を流して泣くということをしていないんですね。

必死で耐えている状況がこの一言でわかります。

でも「声をあげていつでも泣ける」くらいに心は張り裂けそうなのです。

誰かに聴いてほしい。辛い思いを受け止めてほしい

誰かの胸の中で本当は声をあげて泣きたい。

でも誰にも言えない。

泣くと自分が自分でなくなってしまいそう。

寂しくたって ひとりぼっちじゃないよ

胸に咲いてる赤い花がささやいてくれるのですね。

一人ではない。

確かに支えてくれる友達や仲間の存在がある。

それなのにこの表現からは「孤独」ということがますます強まって感じられます。

心の奥底で「孤独」を感じているから、胸の奥の赤い花がそうささやく。

「一人ぼっちじゃないよ」と励ましているのですが、「孤独」ということを何気なく強調されているように感じます。

本当にそばにいてほしい人にそばにいてもらえない。

母親を幼少期に亡くしていて、父親も亡くなってしまったセーラ。

まだ子どものセーラにとって、両親との死別は過酷すぎます。大人であっても親を亡くすということは辛いことなのに。

そして追い打ちをかけるような「いじめ」。

そんな辛すぎる境遇でも、優しく誠実でいることを貫いたセーラです。

そうあれること、それはセーラの中にしっかりとしたご両親の深い愛が受け継がれ、蓄積されているのでしょう。

姿はなく、会うことはできない寂しさはありますが、亡くなった後もセーラの中で生きているように感じます。

 

私だって幸せほしいけど ほかにもっと大事なものがある

これもまたすごい表現です。

「それが愛か 優しい心かは 生きてみれば わかると思う」

「幸せ」よりも大事なもの・・・・。

まだそれが何なのかはっきりとはわからない。

「生きていればわかると思う」

ではなく

「生きてみればわかると思う」

どうして「生きていれば」ではなく「生きてみれば」なのでしょう?

あなたはこれらの表現がどう違うと思いますか?

 

「生きてみれば」からはセーラの意志が感じられます。

それも本当は泣き叫びたいほど辛く苦しい、負けそうになる自分を心の奥から「生き抜いて」とささやき支える声。

 

以上、私個人が受け取ったものですので、人によって感じ方は異なるでしょう。

私自身も今後感じ方が変わるかもしれません。

 

読んでくださりありがとうございました。

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