読みやすいスピリチュアルケアの本

※この記事は2012年に書いたものです。

近藤裕先生(1928年生まれ)というサイコセラピストの方が書かれた本。

スピリチュアル・ケアの生き方。

先週のブックレポートは急遽、この本のことを書いた。

スピリチュアルケアとは、

何のために生きているのか、

死んだらどうなるのか、

なんで生まれてきたのか、

どうしてこのような目に遭うのか、

などと言った「魂のうずき」に対してのケアのこと。

スピリチュアルケアがなされる場として一般的に思い浮かぶのが、緩和ケア病棟や在宅ケアなど、医療現場が多い印象だが、本来は生まれる前から、死ぬときまで、生活に密着したものなのだ。

目次を抜粋する

推薦の言葉

プロローグ―聖地ルルドでの癒し

第1章  病むということ、癒えるということ

1 人はなぜ病み、なぜ癒えるのか

2 人間―なんと不思議(ワンダーフル)な生きもの

第2章  スピリチュアリティはウェルネスの原点

1 スピリチュアリティの覚醒

2 スピリチュアリティとは何か

3 スピリチュアリティとは人間に宿る「いのち」

4 人格の構造と生命エネルギー

5 SQと「ゴッド・スポット」

第3章  人間はもともとスピリチュアルな生きもの

1 人間は「存在そのもの」に価値がある

2 スピリチュアリティは「高さ」を求める―自己実現の欲求

3 スピリチュアリティは「広がり」を求める―統合の欲求

4 スピリチュアリティは「光」を求める

第4章  スピリチュアル・ケアの生き方

1 ケアとは

2 胎内にいるときに

3 子育てにおいて

4 学校教育において

5 夫婦関係において

6 人生の中間地点において

7 介護・医療において

8 死を迎える前に

9 喪失体験において

10 自分が自分に与えるケア

エピローグ―スピリチュアルケアは両方向に

あとがき

いま、スピリチュアルや自己啓発の本がよく目につくが、「自分は何のために生きているのか」という問いは誰しも持っているのだと思う。

近藤裕氏は、「いのち」が生命に宿っていると述べている。

その「いのち」とは、肉体の生命が消えてもなお、残るもの。

大いなる神、宇宙、から来てまたそこに戻っていくものだと。

私たちはその「いのち」そのものを表現するために生きている。

「いのち」は一人ひとりに宿っており、健康だとか病気だとか障害があるとかは関係ない。

みんなが「いのち」を表現している。

専門の職に就こうとしている人向けの本は難しいものが多いが、この本は比較的読みやすく、最近のスピリチュアル系”ふわふわ本”に少し飽きてきたという人が、さらにアカデミックな学びを深めるためにも良いと思う。

願いを叶えるようないわゆるハウツー本ではないが、日常生活で「いのち」に着目し、自分を心の深いところから愛すること、他人を心の深いところから愛することに目を向けることができるのではないだろうか。