糸かけ曼荼羅 板にくぎを打つ
型紙を外すと板に穴があいた状態です。
くぎを打っていきます。
この作業が一番難しいと思います。
板と垂直になるよう、ななめになっているくぎがあれば時々調整します。
くぎを横から金づちでたたき、まっすぐにします。
またある程度深く打ち付けないと糸を掛けた際に抜けたりぐらぐらしたりします。
くぎの高さが揃っているかどうか、まっすぐかどうかをあらゆる方向から確認、調整します。
少々のゆがみは「味」と思えばいいかと。ぐらつきがなければOKです。
糸かけ作業も「瞑想」状態であり、心を見つめる時間になりますが、
くぎ打ちにもその人の心が現れます。
どうしても「完璧」にしたくて何度も調整する人、
少々歪んでいても「ま、いっか」とおおらかな人。
くぎ打ちは「グラウンディング」「地に足をつける」という意味も含んでいるように感じます。
板が地面、くぎが自分や他者。
まあ、私独自の解釈ですが。
40ピン打った状態。
ここまで大体1時間弱。
慣れていない人はくぎ打ちで時間を取られます。
次は糸かけ作業に入ります。