目次
カウンセリングやセラピーは高い?安い?
60分10000円は高いのか?
自分の悩みをカウンセラーなどの専門家にお金を払って相談するということは日本ではまだまだなじみが薄いですね。
ボランティア団体で話を聴いてもらうのは無料だったり500円や1000円という低価格のところが多いです。これはその団体が補助金をもらっていたり、寄付やスタッフの持ち出しで運営しているからです。
ところが、普通にそれと同じレベルのカウンセリングを受けるとなると、1回数千円から高いところだと30000円程度はかかります。
あなたはこの料金をどう感じますか?
お金を払って話を聴いてもらうことってそんなに価値のあることなのか?
- カウンセリングと日常会話、一体何が違うの?
- カウンセリングで心はどう変化していくの?
- カウンセリングの値段に見合った価値って本当にあるの?
値段に見合った価値が本当にあるのか、
話をする中で自分の中の一体なにがどうなって人生がらくになっていくのか、
疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
欧米では悩みを抱えてしんどい時にカウンセラーなどの専門家を頼ることはごくごく普通のこと。
一般の人の悩み相談はもちろん、
有名人やトップアスリートたちも活用しています。
プライベートの悩みだけでなく、仕事のパフォーマンスを発揮するために活用するのです。
普段、あなたは辛いことや悩みごとを誰かに相談しますか?
相談したとしても、否定されてしまうこと、多くないですか?
否定されると「私ってダメなのかなあ」と余計にしんどくなり、ますます悪循環に陥ります。
カウンセラーなどの専門家は、相談者の抱えている気持ちを否定することなく、耳を傾けます。
辛い気持ちを否定されることなく、苦悩を抱えた自分をまるごと受け止めてもらう・・・。
どんなにらくになることでしょうか。
カウンセリングは苦悩に寄り添うだけではありません。
才能開花や能力向上といった目的、より一層自分らしく生きていきたいという「自己実現」を目指す方にとって非常に役に立ちます。
あなた自身、今の生活に満足していますか?
没頭できるくらい本気で取り組めるものはありますか?
「私だからこそ」と思える生きがいはありますか?
「自分のよさを存分に発揮し、誰かを喜ばせたい」
「仕事は誰かのために立っているとは思うけど、なんか物足らない。私じゃなくてもできる仕事だからかしら」
「私だからこそ」と思えるライフワークに出会いたい。けどどうしたら?
心の中に迷いやメンタルブロックがあっては本来の自分の力が発揮できません。
カウンセラーの力を借りることで、ご自身を縛っているメンタルブロックやインナーチャイルドの傷から解放されていきます。
1.カウンセリングと日常会話、一体何が違うの?
あなた自身、実際にセッションを受けた経験がなく、たまたま誰かのセッションを見る機会があったとします。
「カウンセリングのセッションをそばで見ていても、通常の会話と何が違うのかわからない」
という風に思われる方もいらっしゃることでしょう。
しゃべっている内容が深刻であれば「ああ、これはセッションなんだな」とわかるけど、日常会話にしか見えない時もあります。
一体何が違うのでしょうか・・・・?
それは「交流する心の深さ」なのです。
「相談内容」プラス「今ここの関わり」から判断しています。
「相談内容」というのは例えば過去のいじめが原因で今でも苦しいだとか、今現在借金に困っているとか、人に騙されることが多くて努力しても無駄になっているようで無力感が強いとか、そのような困っている内容です。
「今ここの関わり」というのは、相談内容を話すその語りそのものから浮かび上がるその人自身です。
例えば
「ショッキングな内容を話しているのに笑顔を見せて違和感を感じる」
「涙を流しながら本当に辛そう」
「こちらが口を挟む間もないほどしゃべり続けて、気持ちを汲み取る余裕がない」
「淡々と起こった事実だけを話し、感情が伝わってこない」
「怒っているつもりかもしれないが、優しさが伝わる」
「笑顔でセッションを終えた直後に一瞬垣間見た孤独感」
などです。
カウンセラーはクライアントの表情や態度、語りそのものから
言葉の奥にある本当の感情、本人自身も気が付いていない心のとらわれを感じ取ります。
そして自分の中にもさまざまな感情が浮かんでくるのをヒントに、目の前の人と関わります。
カウンセラーの心に浮かぶ感情もまた、相手を映す鏡でもあるので、心に現れた感情がヒントにもなるのですね。
どうしてそのような語りをしているのか、
例えば、辛い話なのに笑顔を絶やさず語る様子から、
子ども時代から辛そうな顔をしたら親が心配するからと気を使いいつも平気なふりをしてきたのではないか、
その行為の奥に隠れている本当の気持ちこそがわかってもらいたくて、気づいてもらいたくて叫びをあげているのではないか、
カウンセラーの中にも
「助けになりたいな」
「ちょっとまだ深く関わるのは怖いな」
「この話は苦手、この場から逃げ出したいな」など色々と感情が生まれ、過ぎ去っていきます。
訓練の受けていないフツーの人の場合、このような気持ちに引っ張られてしまいがちです。聴きたくない内容であれば話題を変えたりしてしまいますね。
しかしビリーフから自由になったカウンセラーでれば、浮かんできた感情は感情として、「あ、こんな気持ちが浮かんだな。」と影響されることなく、感情を道具として利用することができます。
上記はあくまで一例ですがそういうことをカウンセラーは感じとり、もつれた糸をほぐすように丁寧に関わっていきます。
心の奥に潜んでいた本当の気持ちをすくい上げ、ご自身で受け止め
「ああ、そうだったのか」と深い気付きを得ることで問題の根本がわかったりします。
心の奥の根本が変わらないのに考え方や行動を変えるといった表面的な変化ではなく、
根本にアプローチして、自分で自分を縛っていた制限や思い込み、いつもそうなってしまう「癖」から解放します。
根本の「思い込み」「自分にかけた制限」「自分にかけた呪い」があるため
いつもそれが影響してしんどい、思うようにいかないというパターンから抜け出します。
「変容」とは他人や社会の考え、価値観の方が自分よりも正しいという思い込みをはずし、
本来の自分を取り戻す、自然な自分に還るということ。
カウンセラーはそのサポートをする役目です。
その作業、一人でできないの?
中にはご自身で心の深くを探り、自ら気づきや答えにたどり着く人もおられるでしょう。
しかし通常とても難しい作業となります。専門家の助けを借りることで以下のことができます。
盲点になっている部分に気づく
一人で自分の心を見つめても、どうしても目をそらしてしまったり、盲点となっていて全く光が当たらない部分も出てきます。
そのため、ご自身では見逃してしまうような心の癖を専門家のサポートによって知ることができ、心の整理につながります。
自分ではたどり着けない心の深いところに降りていく
ご自身で問題がある程度わかっていても、なかなか実感レベルでそこにたどり着けません。
またご自身では辛さの原因がどこにあるのか、どのような思い込みにあるのかがなかなか把握しづらいということもあります。
心の深いところに辛さの元となる思い込み、ビリーフが存在しています。
知的レベルでの理解を超えた「実感として」感じ、「ああ、そうだったのか」という気づきに至るための専門家のサポートです。
あるカウンセラーの先生は、相談者の中で深い気づきにつながるセッションは、一見日常の会話をしているようにしか見えないこともあるとおっしゃっています。
第三者からは日常会話にしか見えなくても、深い対話を通して気づきがもたらされるのですね。
2.カウンセリングで心はどのように変化していくの?
回復する力を持っているのは相談者(クライアント)自身です
- カウンセラーが答えを与えるわけでも、癒しを与えるわけでもない
- カウンセリングを受けようと思った時点で半分解決している
- 存在をまるごと理解してもらう体験がいかに大切か→頭の理解や想像ではなく、「実感レベル」での体感。肚からの実感が大切。
生きていくのがしんどい、生きづらさを抱えている。
相談者は「ある考え」にとらわれているあまり、心の中の大変をその「考え」が支配し、日常生活を送るのがしんどいと感じます。
「ある考え」というのは幼少期に受けた心の傷であったり、大きな喪失体験だったりします。
多くの場合心を打ち明ける相手がおらず、ひとりでそれを抱えているためますますしんどくなっていきます。
現代社会では人との心理的距離が遠く、家族や友人に腹を割って話せない傾向にあります。
答えや気づき、癒しの力は相談者ご本人の中にあります。
それを引き出すのが、人との深いレベルでの対話です。
カウンセラーの存在によって、自覚できなかった心の深いところにアクセスすることが可能です。
自分の心であっても、普段は表層部分しかわからないことが普通です。
カウンセリングのプロセスの中で、自然と心の深いところを掘り起こし、自分でも気づきにくかった新たな気づきに出会えたり、答えのようなものが導き出されたりします。
自分を縛っていた「ある考え」や「思い込み」「ブロック」といったものが徐々に開放されていきます。
このプロセスはカウンセラーが介在していますが、相談者自身の心から出た気づきや答え、癒しであって、もともと相談者自身が持っていたものが表出したということ。
そして、じっくりと話しを聴いてもらうという体験から自己受容が深まり、生きていくのがらくになっていきます。
3.カウンセリングの値段に見合った価値って本当にあるの?
例えば当カウンセリングルームの料金は
・対面でのカウンセリング 90分10000円、60分8000円
・オンラインカウンセリング 90分6000円、60分4000円
です。
基本的には何度か続けて通っていただくことになります。大体5,6回前後から10回ほどでしょうか。
しかし強制することはありませんので、場合によっては1回で終わることもあります。
他のところもこれくらいの料金のところから1時間30000円くらいのところまで、料金に幅があります。
物を買うのとは違い、内面の変容は目に見えづらい。そこに価値を感じるかどうか
とても素敵な服やアクセサリーを買ったなら、当分の間はそれを身に着けてウキウキしますよね。
中には一生大事にしたいと思えるような、パワーを与えてくれる物もあります。
値段に見合っていれば買いますし、心の喜びが大きいと思えれば少々高くても買うと思います。
3000円のネックレスであっても、気に入った物だとウキウキし、幸せな気分になります。
3000円なので、簡単に買うことができますね。
100万円のネックレスだったらどうでしょうか?
「これを身に着ける度に綺麗になったと思える」
「オンナとしての自信がみなぎってくる」
「こんな素敵なデザイン、見るだけでうっとり」
「高価な物に見合った自分でいられるよう、人にも優しくなれる」
「自分を大切にしている感覚に浸れて幸せ」
100万円のネックレスの場合も、気に入っていてそれを身に着ける度に幸せな気分に浸れるのであれば、「高くない」「お金を貯めて買いたい」と思う人もいるわけです。
目に見えるものなので判断がしやすいですね。
一方、心のケアはそれが果たして効果があるのかどうか、目に見えないのでわかりづらいです。
しかし前と後では、生き方や考え方、物事の受け取り方などの変容があったりと、起こってくる出来事に対して以前とは違った受け取り方ができるようになります。
コミュニケーションにおいても、トラブルを起こすことは少なくなります。
自己受容が高まり、自由度が高まってきます。
心の深いところでの変容が起こり、解放されると以前自分を苦しめていた問題がさほど気にならなくなります。
自己受容が高まるということは、人間関係もうまくいくことが多くなります。周りの人間関係というのも自己認識の反映ですので、自分を受け止めることで、他者との関係も良くなっていくのですね。
当然日常の大半を良い気分、ご機嫌な状態で過ごせることが普通になります。
イヤなことや都合の悪いことが無くなるわけではありませんが、そのようなことが起こってもクヨクヨと悩みすぎることがうんと減り、回復するのも早くなります。
それってかなり自由な状態です。
当人にとっては自然といつの間にかそうなっているので、意識しないとわかりづらいかもしれませんが、前と比べてどうなったか比較すると驚くほど心が軽くなったことがわかると思います。
カウンセリングルーム運営 お金の背景
副業か専業かによっても違う。
まず、カウンセラーの背景として、カウンセリングルームを維持していくお金と、カウンセラー自身が生活していくための収入が必要です。
副業の場合は本業の収入があるので収入面で安心して取り組めます。手探りでお客さんの反応などを見ながら、値段を設定し、試行錯誤しながら軌道修正していくことになるかと思います。
専業でやっていく場合、必要な収入をまずは計算しないといけません。
生活にかかる収支と支出を明確にし、ひと月にいくら必要なのか割り出します。
ひと月に30万円必要なのか、50万円なのか、100万円なのか。
必要額によって提供メニューも設定します。
例)50万円が必要な場合
1.10万円の講座(2時間×5日)×2人 =20万円
2.1時間1万円のカウンセリング×30人 =30万円
合計50万円
という風に計画を立てます。
「講座は月の第1週、第2週午前中開催で2週間。午後からは受講生への添削もするから、カウンセリングは入れにくい。
となると第3週と第4週に30人。10日で30人ということか。一日3人か。
実際にやってみて、一日3人のカウンセリングがしんどければ以下のように修正します。
1.10万円の講座(2時間×5日)×4人 =40万円
2.1時間1万円のカウンセリング×10人 =10万円
合計50万円
これなら体力、集中力も持つから人さえ集まれば達成できる。
という具合に、専業でやっていく場合は事前の計画が重要ですね。集客はこのプランに沿ってやることになります。
必要経費
部屋代や光熱費、広告費、カウンセリング技術習得にかかった費用やスキルアップのための研修費、複数の学会に所属しているカウンセラーさんであれば学会の費用などもかかります。他HP代や通信費なども必要です。
例えばチラシ。お客さん一人に来てもらうには400枚から1000枚配布してやっと一人反応があるかどうかと言う確率です。
1000枚のチラシを作るには数千円。集客するためには1000枚でたった1名では少ないので例えば10000枚作ったとします。
10000枚を自分で配布するのも大変なので業者に頼むとすると数万円はかかるのですね。
チラシの紙質、大きさ、枚数などに左右されますが、安いプランであれば大体8万円前後でしょうか。
私も時々利用している「ラクスル」のサイトへリンク
10000枚配って反応してくれるのが10名とすると、カウンセリングでやっていくにはトントンか赤字ということもありえるわけです。
集客に約80000円かかり、カウンセリングの収入一人1万円として10万円です。10名の申し込みがあればの話で、申込みが5名かもしれませんし、ゼロかもしれません。
(※5000枚を32000円かけて配布し、申込ゼロということもありました。)
軌道に乗れば集客にそんなに力を注がなくてもリピーターさんや口コミによって集めることができるかもしれません。
またお金をかけずにネットでうまく集客ができることもありますし、逆にお金をかけてネット広告を利用する場合もあります。
紙媒体、ネット広告、どちらにしろ集客にお金がかかるということ。
このような背景からセッションの料金は家賃の異なる都会か田舎といった場所によっても異なりますし、習得した技術によっても異なってきます。
セッションや勉強会、講師代が収入とするとそこから上記の維持費や税金を差し引き、残りがカウンセラーの生活費ということになります。
美容院であれスーパーであれ、商売をしていくためには人件費諸々のお金が必要で、それはカウンセリングルームも同じ。
このように、カウンセリングルームを維持していくお金が必要ということがまず一つです。
専門性を身に着けるまでに費やした労力
心の深い次元にたどり着く・・・・
言葉で表現するのは簡単ですが、
そうできるようになるには、自分の中の「思い込み」「ビリーフ」に気づき手放す訓練が必須です。
手放すには一度「どっぷり痛みを味わい、のたうちまわる」ような思いを訓練中にすることとなります。
知的レベルの学びはもちろんのこと、
自分と向き合うための数百時間の訓練と現場での実践を経ており、
時間もお金も費やしています。
詳細は運営者プロフィールをご覧ください。
医療職や福祉職、教育関係、インテリアやファッション、建築などなど
他の職業の専門家も同じように学びや訓練に時間もお金もかけて、
結果その仕事でお給料をもらっているでしょう。
カウンセラーも同じです。
値段に見合った価値があるのか?それを決めるのは「あなた」です。
本来の自分を取り戻し、より自由に生きていけることがどれほど価値のあることなのか
他人の顔色に一喜一憂しなくなること。
不安や恐れといった不快な感情に振り回されることがうんと少なくなること。
「きっと良くなる。」「私はやれるんだ!」価値を見出すのはあなたです。
あなた自身のために支払うお金です。どれだけ覚悟ができているかということ。
1回のセッションで変容しもののとらえ方が変わり行動が変わるのはまれで、複数回通うことが普通です。
数か月、あるいは
抱えている問題の深刻さによって数年は見ておいたほうがいいでしょう。
一見時間もお金もかかるようですが、誰にも相談せずに数か月、数年、心にしこりを抱えたまま生きていくのか、セッションを受けてその時間を短くするのか。
生きづらいというのは、
やりたいことが思うようにできない。
生きたいように生きられない。
やめたいことがあってもやめられない。
ある考えに取りつかれていつも目の前のことに集中できない。
このような状態に陥り
さらには
自分には価値がない。
生きていてもしょうがない。
生きる意味がわからない。
ただただ、肉体の生命を維持しているだけ。心が本当の意味で生きているとはいえない。
といった解決策のない問い「スピリチュアルペイン」を抱えることもあります。
抱えている問題自体は無くならないかもしれません。
例えば、亡くなった人は帰ってきませんし、心が傷ついた過去の出来事を変えることはできません。
だったらなんのために相談に行くのでしょうか。
それは少しでもらくになりたい。
自分を縛っている心の癖から解放され自由を取り戻したい。
自分の心の奥底になにか気づきのようなものがあるのがうすうすわかっているけど、一人で考えてもどうしようもないから他者の支えが必要などの理由ですよね。
数千円から数万円、それを複数回支払うの確かに大変なことです。
しかし、その高いお金を払ってでも、
自分の可能性にかけたい、
自分の人生良くしたい、
生まれてきた意味を見出したい・・・、
このような思いを抱えていてどうにかしたいと思っているから悩むのではないでしょうか。
一人では限界があって行き詰まりを突破してくれるものなのだと、私自身、カウンセリングや教育分析、スピリチュアルケアの研修など様々セッションを体験し、やはり他者の力との相互作用は「効く」のだなと実感しております。
ちょっと高いな・・・
でも自分の可能性を信じているからこその「迷い」でもあるかと思います。
セッションの価格ももちろん、セッションを受けるということは「自分に向き合う」ということです。
それまでお茶を濁してきた、なあなあにしてきた、先延ばしにしてきたであろう心の問題、痛みの本質に向き合うこととなります。
向き合った際の痛み、苦しみは支払う金額以上のものかもしれません。
だからこそ、変化変容も大きなものになるでしょうし、その後のあなた自身の開花もより期待できるといっていいのではないでしょうか。