昨年の3月に英語講師の仕事を辞めました。
大学や企業、高校などに赴き、英語指導をさせていただいておりました。
どこに行ってもみなさまに親切にしていただき、とても感謝しております。
2017年ある企業でTOEICを教えていたのですが、最終日の授業が終わってから
生徒さんに素敵なポストカードをいただきました。
その方のお父様が画家をしていらっしゃるということで
お父様がデザインされたポストカードとのこと。
優しい色使いに癒されます。
私にこのポストカードを贈ろうと思ってくださった方のお気持ちが何より嬉しいです。
その方にとってとても大事なものだと思うので。
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英語講師の仕事は実はいつもドキドキしながら行っておりました。
英語圏に住んだことがなく、国内のみで英語を学んできたため
実はそれほどスムーズに英語が話せるかというと
限界を感じることも多かったのです。
クラスで使う英語程度であればスラスラと出てくるのですが、
それでも毎回「今日は英語しゃべれるやろうか」
と心配になり何日も前からその日の授業の箇所を練習していました。
企業さんの授業は基本的に全部英語で行います。
当然ですが授業が進んでいくので毎回指導する箇所が違うことになります。
やってもやってもすぐに新しいところを練習しないといけません。
生徒さんの前に立ち、授業が始まると不思議とスムーズに英語が口から出てくるので
なんの問題もなかったのですが
それでも毎回の準備は不安がつきものでした。
企業さんの場合は会社の方針で、TOEICあと何百点アップしないといけない
一定レベルの会話力を身につけなければいけない
などの目標がありました。
企業によっては、それが達成できなかったら授業料を会社持ちではなく、自腹で払うといった場合もあります。
大変な状況で英語を学ぶ人たちが多かったのですが、
朝から働いて、本来であれば家に帰る時間を英語学習に使ってくださっているような状況。
授業プランはあらかじめあるのですが、
授業プランに生徒さんを合わせるのではなく、
生徒さんに授業プランを合わせるといった形をずっと大切にしてきました。
内容にちゃんとついてこれていなければ意味がありません。
そういったことを大事にしてきたからなのか
人柄を信頼していただけたのだと思います。
性格的に私はおとなしめで、あんまり「ぐいぐいがんがん」行くタイプではなく、
もっとテキパキと授業をこなす先生にとってこの仕事は天職なんだろうなと思います。
私はテキパキというより、相手の気分を感じ取り、気持ちを汲むほうが得意なので、
意識をこちらに注目させ、スピード感を保ちつつ教えるという行為に関しては気質が合わないと思っていました。
ゆっくりと会話できる雑談の方が断然好きでした。
そういった性格もおそらくクライアントさん側がくみ取ってくださり、
とても丁寧に誠実に接していただくことばかりで、本当に感謝しております。