グリーフケア講座で学んだ内容をまとめる。
グループワークで聴き方の練習をする際学んだこと。
考えと感情。
考えは自分の頭で思うこと、価値観。
感情は頭で考えるのではなく、感じる気持ち。
自分の考え、価値観は自分のものであると思うのが普通だが、
実は他人に影響されて、植えつけられたもの。
「常識」、といってもいいかもしれない。
自分の持っている常識や価値観は、
自分ひとりで培ってきたものではなく、
人との関わりの中、社会で生活をする中で身に付いたものだ。
例えば、知り合いの奥さんの旦那が浮気をしているということを知り、
「浮気なんて、ひどい。子どものいないうちに別れるべきだ。」とか
「浮気くらいでなによ。
人生はもっと辛いこともあるんだから我慢すればいいんだわ。」
「などというのは「考え」だ。
一方、感情は自然に沸きあがってくるもの。
同じ話を聞いても
「どきどきして近所の旦那さんと顔をあわすのが怖い。」
「奥さんの助けになってあげたい。」
「あの奥さん嫌いだからざまあみろだわ!あ~すっきりする!」
などは「感情」だ。
「考え」イコール「べき」。
「感情」イコール「したい」と解釈するとわかりやすい。
上記の例ですが、考えの奥にある本当の感情は聞き手によって異なるでしょうが
「浮気なんて、ひどい。子どものいないうちに別れるべきだ。」
→ ○○ちゃん、かわいそう。
→ ○○ちゃんのこと応援したい。幸せになれるよう頑張ってほしいな。
→ あの男、腹が立つ!
→ 辛いだろうな。○○ちゃんの味方になりたいな。
などでしょうか。
「浮気くらいでなによ。
人生はもっと辛いこともあるんだから我慢すればいいんだわ。」
→ 私のほうがもっと辛いのよ!誰もわかってくれない!助けてよ!
→ あなたのことなんか興味ない!
→ この人には共感したくないな
→ この人のこと嫌い
→ ○○さんのことは大切だけど、ちょっと今自分に余裕がなくて話聴けない。ごめんなさい。
などでしょうか。
考えは個人個人の育ち方や生活環境、
社会、文化によって随分と異なってくる。
一概には言えないが、
教養のある人は「べき」のほうが「したい」よりも優先されていて、
常識的な振る舞いをする傾向にあるので、
自分の本当の感情を押さえつけていることが多い。
クライアントが自分の「したい」ことを
喋れるように、誘導する聴き方が大事。
普段人は「考え」つまり「べき」に縛られていて
本当の「感情」の存在に中々気づきにくい。
しかし、気づかないだけで心の中にあるものはある。
それを話してもらうには、closed の質問よりは open の質問の方が良い。
closed の質問とは、答えがyes,no あるいは、なぜ?と質問するもの。
なぜ?と質問するのは、相手の「考え」「べき」の方に意識がいくのでNGとこと。
openの質問とは、具体的な答えが返ってくるような質問。
どうしてそう思うの?とか、
どんな気持ち?とか、
もうちょっと話して。とか。
さらに、質問する側の自己開示によって、
相手も話しやすくなるということも学んだ。
どんな自己開示をするのかというと、
自分の経験をそのときに
どんな気持ちを感じたのか絡めて話すということ。
ただ、経験した出来事のみを開示してもあまり効果はないらしく、
気持ちを語ることが効果的とのこと。
お読みくださりありがとうございました。