グリーフケアって何?~何度も熟読して自分の血肉にしたい本!
グリーフケアの分野で長年活躍されている
先生方が書かれた本を紹介します。
グリーフケア入門: 悲嘆のさなかにある人を支える
(アマゾンのページにリンク)
この本は「実践編」「理論編」「人材養成編」
と大きく3つに分けて書かれています。
「実践編」「理論編」は
大切な人を亡くして悲しんでいる方への対応がわからない、
どのように関わったらいいの?
遺族会で活動したいけど遺族会って何?という
初心者はもちろん
すでに現場を持つケア提供者が
自分のやり方を振り返るという意味でも
あらためていろいろな発見、学びがあると思います。
長年遺族会などで話を聴く活動をしてきたけど
これでいいのだろうかと自分の軌道修正にも役に立つ内容です。
「人材養成編」は
この本が執筆された時点でまだ
グリーフケア提供者の人材養成の歴史が浅いものの
どんな人がグリーフケアを学んでいるのか
グリーフケア研究所受講生の
インタビューを通して調査し書かれた記事です。
人材養成に関する内容は
ある程度年月が経って
これから期待される分野でしょう。
髙木慶子(よしこ)先生はカトリックのシスターですが
グリーフケアやターミナルの現場での
スピリチュアルケアにも携わっておられ
その分野では日本を代表する人物です。
グリーフケアに関して
基本的なことがまとめられていますが
特に大事なポイントをぎゅっとわかりやすく
具体的に書かれています。
目次を簡単に紹介します。
はじめに
序章 グリーフケアとは
第Ⅰ部 実践編
第1章 災害時のグリーフケア 髙木慶子・山本佳世子
第2章 遺族会とグリーフケア 髙木慶子・山本佳世子
第3章 日本社会の伝統的なグリーフケア 大河内大博
第Ⅱ部 理論編
第4章 グリーフケアの基盤としてのスピリチュアルケア 小西達也
第5章 臨床心理学における悲嘆 横山恭子
第6章 グリーフケア研究の動向 森俊樹
第Ⅲ部 人材養成編
第7章 グリーフケア研究者を目指す人たち 山本佳世子
おわりに 髙木慶子
グリーフケアを学びたいという初心者の方から
私のように数年関わっている人が
読み返しても
改めて深く学べるような内容です。