「役割」「形」の中にいる人に仕事を辞める相談をしてはいけない
※ゲシュタルト療法の「5層1核」の図です。
「本当の自分」で生きるというのは、真の自己に近づいていくということ。そのプロセスでは自身の抱えている「ビリーフ」「思い込み」
「ブロック」を解放していく必要があります。
多くの人が「①」「②」段階にいるそうです。このようなブログを読むということは、②の段階ではもうしんどくなってきており、おそらく③、④、⑤のどれかにいるという方が多いのだと思います。
②にいてそれが安心、変える必要がない、満足というのであればそれはその人にとっての幸せなので、変える必要もありません。
しかし、以前は満たされていたのに今なぜかしんどいという状況にぶつかる場合があります。
仕事を辞めたいという悩みに限らず、現状を突破してもっと飛躍したいという時くることがあります。
「新しいことに挑戦したい」
「今の現状はもう合わない、離れたい」
そこで誰かに相談するということになります。
しかし、相談をして背中を押してもらいたい時に、相談相手を間違ったがためにずっとくすぶり続けてさなぎのまま腐ってしまったら悲しすぎます。
大体飛躍したいという時点で、上の図でいうと②の役割の層、③の行き詰まりの層あたりにいて、その中にいるのがもう合わない、苦しいということ。
ひょっとすると精神的症状や身体的症状に現れている人もいるかもしれませんね。
相談相手を間違えると
「我慢して続けていればだんだん良くなる」とか
「お金はどうするの?」
とか
「あなたがいないと職場が大変になる」とか言って
現状維持をさせようとしてきます。
もちろん、悪気があってそう言ってくるのではなく、それが良いと本当に思っていて、思いやりの心で止めてくるのです。
それはその人自身が①の挨拶の層か②の役割の層にどっぷり漬かっていて、それ以外の生き方を知らないからです。
そこにいるのが安心な人なのですね。特に不満もない。そこにいるのが良いと信じ切っている人。
ですので、わざわざ①や②の層にいる人に相談するのがそもそもの間違いということです。。
自己探求が進み、「自分にもできるのでは?」と自分に対する可能性を感じる瞬間が増えてきたのであれば、背中を押してくれるような人を選んで話を聴いてもらうこと。
それからやはり①や②の層にいる人に相談して、「やっぱり仕事を続けた方がいいよね」と現状維持を選ぶのはあなた自身がまだ不安にとらわれているということなので、そのような人に相談した後に心が揺れて元に戻るということはやっぱり心の準備がまだできていないということでもあります。
自分の中に「やれる」「できる」という確信が持てていれば、①や②の人に「相談」ではなく、「決めたことを報告する」という形で打ち明けるでしょうから。
もう一つ図をアップします。マズローの自己実現欲求の図に少し追加して作製しています。
右側の「欠乏動機」「充足動機」とありますが、「欠乏動機」とは不安や恐れからの行動を意味します。
「ああなるのが怖いから〇〇する」と言う風に。
「充足動機」は内面からの情熱・喜びに基づいた動機です。
今の仕事を辞めて別のことを仕事にしたいという場合、それまでの欠乏動機ではもう動けなくなっているということ。
自分の心の衝動がうずいてきているということです。
先ほどと同じになりますが、そういった場合も「欠乏動機」で動いている人に相談すると「お金はどうするの?」「人から変な人だと思われるよ」などと言われて止められる確率が高いです。
今の仕事を辞めて本当にやりたいことでやっていきたいという相談は、相手をしっかり選ぶことが大切です。
読んでくださりありがとうございました。