髪の毛って大事!髪型ひとつで世界が変わる!
子どもの頃、髪型や服装を自由にさせてもらえなかったというアダルトチルドレンは多いです。
髪型以外にも子どもが興味・関心を持っていることや好きなことなどその子が大事にしている価値観を親が否定する環境にあったというアダルトチルドレンの声はよく耳にします。
子どもの自由を否定するのは親だけでなく、学校の校則も昔は男子は丸刈り女子はショートヘアもしくはおかっぱにしないといけないなど。
今ではそういう学校もずいぶん少なくなりましたが、あることはあるみたいで、保護者が人権侵害ではないかと訴えたというニュースを最近目にしました。
髪型というのはその人らしさを表現するものです。
それを親や学校が本人の意思に反して強制するのは人権侵害だと主張する人がいるとわかり、救われた思いを抱いております。
私を含め、アダルトチルドレンとして育った方の中には、子どもの頃好きな格好をさせてもらえなかった、髪型も好きにすることは許されなかったという人が多くいます。
親が勧める物を身に着け、髪型も親の意向に従う・・・。
自分は短くしたいのに、女の子だからと常に長い髪でいることを求められる環境で育ったり、逆に髪の毛を伸ばして女の子らしくしたいと思っているのに、「チャラチャラしてはダメ」と常に短い髪でいることを強制されたり・・・。
男の子の場合でも同じだと思います。
大人になり薄くなってくる悩みは深刻ですし、男性にとっても髪はとても大事ですね。
女性にとって自分がかわいいかどうかは存在の根底を支える生命の基盤
ここから先は女子としての話をしていきます。
たかが髪の毛と思うかもしれませんが、髪の毛は自分の身体の一部であり、その身体の一部ですら好きなようにできない、自由にできないとなると、他のことに関しても、「どうせ自由にできないんだ」自分で無意識のうちに制限をかけて、どんどん不自由になっていきます。
子どもの頃は育ててくれる人の言う事をきかないと、生きていけなかったかもしれません。
しかし大人になってから親から自由になった後でもその「制限」を持ち続けているがために不自由な状態から抜け出せないのがアダルトチルドレンの一つの特徴でもあります。
制限というのは自分で自分を縛っている幻想です。
私自身、髪型を自由にできない環境で育ちました。
髪の毛を伸ばしたかったのですが、「似合わん」という理由でいつも短く切られていました。
結果男の子に間違われることが多かったですし、他の子が髪の毛の伸ばしている姿を見てうらやましく、悔しく、自分の存在をどうにか確立するために勉強を一生懸命やることしかできませんでした。
しかし本心では女の子らしくして、かわいいと言われたいと思っていました。
髪の毛を伸ばしたいというのは、見た目のことを言っているんだけど、本当は見た目のことを言っているのではなく、「かわいい女の子」として扱って欲しい、ということなのです。
大人になってからも、他の女性が、それがたとえ見知らぬ人であっても「かわいらしい女性」としてパートナーの男性から大切に扱われているのを見ると
「どうして私が手に入れたいものをあの女はいとも簡単に手に入れているんだ!!!!!!」と嫉妬で腹が立って腹が立ってしょうがなかったです。
たかが「髪型」と思われるかもしれませんが、女性にとって「かわいい」と言ってもらえるかどうかは存在の根底を支える生命の基盤みたいなものです。
顔がきれいだとかスタイルが良いとか、造作のことを言っているのではなく、「存在」のことを私は言っています。
髪型の違いで「存在」が揺らぐ、自分の価値が揺らぐなんてことは本当はあり得ないですし、スキンヘッドであれショートれあれ、ロングであれパーマであれ、人間の価値に違いはありません。
しかし、自分の見ためを好きなようにできない上に男の子に間違われたりするのは、「私は我慢してしぶしぶこの髪型にしているのに!自分を抑えて親に従っているのに納得できない!!」という理不尽な思いを抱くに至ります。
そしてさらに、自分の身体の一部である髪型を自由にできなかったことが、髪型にさほどこだわりがなくなったとしても他の部分、例えば欲しい物がなかなか手に入らなかったり、行きたい所に行けなかったり、断りたいのに断れなかったり、イヤなのに辞められなかったり。
「私は自由にできない」「一番欲しい物は手に入らない」と「自分を制限してしまう」という形で潜在意識のブロックがはたらくようになってしまいました。
というわけで、女性にとって自分がかわいいかどうかは人生を左右する、存在の根底を形作る生命の基盤なのです。
よくぞ私の言いたかったことを言ってくれた!
この本「女の運命は髪で変わる」に私の言いたかったことが書かれてありました!
自分の気持ちを代弁してもらったようで「ああ、わかってもらえた!」と心がらくになります。
髪型が自由にできない、女性らしくしてはダメとある意味自分を喪失していましたが、アダルトチルドレンとしてのセルフケアがこの本によって出来たと思います。
子ども時代に、「髪の毛が長いのは似合わん」と言われ続け、
「どうしていつも下ろしている状況を想像されて『似合わん』と言われなあかんのか。」
「髪の毛伸ばしてそこから似合うように色々アレンジするつもりやのに。」と
うっぷんが溜まっておりました。
この本の78ページに私の気持ちを代弁するような言葉が!!!
「似合う髪」より「なりたい髪」の方がはるかに大事
そうでしょそうでしょ!
さらに
「似合う髪」を探すかわりに優先すべきなのは、「なりたい髪」です。憧れの髪があるのだったら、私とこの人は顔が違うから、とか、髪質に難があるから・・・・・・などと躊躇せずに、まずは「こんな自分になりたい」と思ってください。
ハイっ!躊躇しませんっ!!!
「かわいい」
「清楚」
「色っぽい」
「きれい」
これが理想でございますっ!!!
女性にとっていかに髪の毛って大事なのか、また日々のケアや、魅力的に見せたり、お金を稼ぎやすい髪型、人から舐められない髪型など、読んでいて大変参考になりました。
目次を載せておきます。
女の運命は髪で変わる 目次
はじめに第1章 髪はほぼ、顔
- 美人のオーラは髪に宿る
- 髪ならブスでも褒められる
- 毛先の20センチよりも、前髪の1センチ
- 髪は形状記憶合金でいい
- 素敵な髪は3つの要素でできている
- 女性の知性は後頭部に宿る
- 美髪とは、すなわち、ツヤ髪のことです
- でも、「ツヤがすべて」は幻想です
- 5秒でスタイルがよく見える、「小アタマ」マジック
- 3キロやせるよりやせて見える影の落とし方
- 女子だけの特権、ふんわり、が欲しい
- あなたの「きれい」は前日に作られている
- 髪も「衣替え」すると、断然おしゃれ
- 女の実力は「雨の日」にわかる
第2章 髪はほぼ、人格
- 「似合う髪型探し」をやめると決める
- 「似合う髪」より「なりたい髪」のほうがはるかに大事
- なりたい髪は、自分の目標から逆算して選ぶ
- 髪型が持つ「性格」に注目する
- これが最後の自分探し。「褒められ言葉」を集めて
- コンプレックスは隠さない
- 普通を脱したいなら、ロングをやめる
- 美容院での勝率をあげるオーダー法
- 彼氏選びよりダンナ選びより重要な美容師選び!
- 「あなたらしい」はあとからついてくる
第3章 髪はほぼ、色気
- 髪のやわらかさは恋人のためにだけ育てる
- 恋と一緒に髪を育む
- 美しい髪はDNAがよく見える
- 彼色に染まってみる、とことん
- ギャップが女の底を深くする
- 最強のモテ髪、「セントフォースヘア」はいかが?
- 不在時の存在感を髪に託す
- はらり揺れる毛束で影を仕込む
- がけっぷちの恋なら、髪を変える
- 恋と髪を断捨離する
第4章 髪はほぼ、年齢
- 見た目年齢は髪で決まる
- シャンプーで髪を洗ってはいけない
- トリートメントの効果を2倍にする
- 髪の健康を考えるなら、朝シャンより夜シャン
- 髪色メンテナンスできれいがよみがえる
- 明るいヘアカラーは七難隠す
- 「見た目年齢をコントロールする毛」がある
- ボリュームで5歳若く見せる
終わりに 髪はほぼ、生命力
最後に。この本の著者の佐藤友美さんの言葉です。「はじめに」からの引用です。
女性の印象は髪で決まります。メイクを変えるより、服を買うより、ダイエットをするより、話し方講座に通うより、あなたの印象を決めるのは、実は、髪です。
中略
髪は顔に比べてすぐに見た目が変わります。
見た目が変われば、人からの扱われ方が変わりますし、髪に引っ張られて、性格まで変わっていきます。性格が変われば運命が変わります。
ここまでてっとり早く、自分の人生を変えることができるのは、髪をおいてほかにはありません。
私は36の時にはじめて髪を伸ばしました。
結婚してからはセミロングとショートを繰り返していましたが、伸ばしたのは36の時が初めてです。
それでも、子どもの頃に髪型を自由にすることを禁止されていたので、なんだかいけないことをやっているような感覚は抜けきれませんでした。
その後、忙しいなどの理由から実用を考えてまた切ったのですが、子ども時代のうつうつとした感覚がよみがえり、テンションが下がってやる気が起きなくなってしまいました。
今やっとまた自由にできていますが、ここまでくるには長い道のりで、生死をさまよって「死ぬ前に絶対後悔したくない」との思いを抱いたことやら、スピリチュアルケアの研修やら、トランスパーソナルの分野のボディサイコセラピーやら、何度も内面に向き合う作業が必要でした。
自由になる許可、自分らしさを表現してもいいと許可ができるまで、何年もかかりました。
髪型を自由にできることがこんなに楽しく、満たされた気分になる、幸せを感じられることなのだと今になってようやく味わっております。
そしてその思いをちゃんと自分で味わい満足できたらもう髪型にこだわることはなくなってくるんですね。
執着がちゃんとはがれます。
自分の髪型を自由にできることはもはや当たり前ですし、気にする時間がうんと減り、本来のやりたいことにフォーカスできるようになってきます。
今ではもう「白髪を生かそうかな」「金髪ショートもいいかも」「坊主にしてみようかな」など本当にこだわりが薄くなって自由な境地です。
不本意な髪型でいる時の暗く沈んだ気分、写真にも撮られたくない、撮った写真も見たくないという気分、死んだような気分から一転、本当に「女の運命は髪で変わる」を実感、生き返りました。
どうして子どものころはそれが許されなかったのか、どうしてこんなに楽しい気分を親は味合わせてくれなかったのかという気持ちもあります。
大人になっても親の顔がちらついて髪型を自由にできないアダルトチルドレンのみなさん、この本をぜひ読んで、自分に許可を与えてあげましょう。
読んでくださりありがとうございました。