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自分より他人を優先してしまうのは自我の確立が弱いから

自分より他人を優先し、結果いつも我慢ばかりして犠牲になってしんどくなってしまう・・・。

本当は断りたいのに、本当は怒っているのに正直にそれを言えない。

嫌われるのが怖い。

良い人に思われたい。

 

「嫌われる勇気を持ちましょう」

「良い人でいようとするのをやめましょう」

 

・・・そんなことを言われても・・・

それがわかっているのにできないから苦しんでいるのですよね。それができたら悩みません。

人に嫌われても良いから自分を主張するよりも、自分が我慢することの方がある意味「らく」に感じていて、それがもう習慣になってしまっているのですね。

 

自分を犠牲にすることなく、また人から嫌われることもなく、良い人でいられる状態で、我慢を減らし自由になっていく方法はないの?

みんなに好かれながら、好きなことをやりながら生き生きとした人生を送りたい。

 

心の中の本音はこう感じているのではないでしょうか?

それが叶うと本当に幸せです。

しかし当たり前の話ですが、どんなに人格を磨いて、あなたのことを好きだという人を増やしても、生きている限り誰かには嫌われてしまいます。

自分を犠牲にすることをやめ、信念を貫くことができれば、自分が我慢することも減り、各段に自由度が増します。

しかしそれはあなたが今まで抑えてきた個性が表出するということです。

今までは目立たないように隠してきたところが他者にも知られるということで嫌われるリスクは高くなるかもしれません。

嫉妬ややっかみに遭いやすくなるということです。

しかし、以前よりももっと好かれることも増えるでしょう。特にあなたの心の深い部分が理解されるようになります。

 

人間はみな、その人の持つ「本来性」「真実の自己」という素の自分、本当の自分、自然体の自分に近づいている存在です。

生まれてきた時は「個」というより、自分が自分であるということもまだわからない状態です。

成長するにしたがって自分と他人という区別ができます。

幼少期や学生時代を経て、反抗期などを体験しながら「自分」というものを確立させていきます。

いわゆる「自我」を確立させるということですね。

「真実の自己」「本当の自分」になるのをみな目指していると言いましたが、これらは実は「自我を超えた先」にあります。

「真実の自己」というのは、実は「トランスパーソナル」と呼ばれる次元に属しています。

トランスパーソナルとは「個を超えた」と言う意味で、つまり自我を超えた先、自我を手放した先にあるのですね。

 

自分とはどんな人間なのか

自分は何が好きで何が嫌いか

自分はどんなことを大切にしていて、どんなことに対して嫌悪感を感じるのか

どんな思い込みや偏見を持っているのか

 

このように、自分のことをまず知ってからでないと、個を超える、自我を超えることはできないのです。

ですので、自我を超えるにはその自我がちゃんと確立されている必要があります。

  • 自分が何が好きで、何がきらいなのかわからない
  • 人の意見を自分で考えることをせず、そのままうのみにしてしまう
  • 他人の基準で生きていて自分軸がない

 

このような状態では自我の確立が不十分ですので、この状態でまずは自分はどのような人間なのかということを探っていくことです。

実際、心理療法で行っている治療やセラピーの多くは、健全な自我の確立を目指していると言えましょう。

下の説明で言っている①前個(プレパーソナル)な状態で止まって不健全な状態の自我を、健全な状態にするのですね。

 

どうして自我の確立が不十分という現象が起こるのでしょうか?

それは、今まで生きてきた中、育ってくる中で、本心を押さえつけて周りの環境に無理に適応しようとしてきたからなのですね。

 

本当は〇〇したい

本当は〇〇したくない

本当は〇〇してほしい

本当は〇〇してほしくない

こういった「本音」を心が感じていたはずなのですが、それを言えないような状況が続くと、本音を抑えて自分でも気が付かないような態度を取ってしまい、それがずっと習慣になっていきます。

 

そんなことをしたら危ないからやめておけ

そんなわがままをいうんじゃない

 

自我を確立するプロセスの中、何度も何度もこのようなことを言われると、自由にすること、好きなように振る舞うことがわがままなのだと思ってしまって当然です。

だんだん本当の気持ちを人に言わないようになっていき、自分の本音を自分でも拾わないことが当たり前になっていくのです。

そして周囲の声に従ううち、違和感を感じていてものみ込み、周囲の考えがまるで自分の考えのように思うようになっていくのです。

自我を確立させるには、本当は感じていたであろう本音の存在に気づき、拾い上げ、受け止めることです。

そのプロセスの中では感情が揺れて涙を流したり怒りを表出したりしながら、心の癒しが進んでいきます。

 

心理療法特にトランスパーソナルの分野でよく言われているのが

プレパーソナル(前個)

↓ ①

パーソナル(個)

↓ ②

トランスパーソナル(超個)

というプロセスで人は成長していくというこのページで説明していることなのですが、このHPも似たような形で作ってあります。

心の傷を受け止める、ありのままの感情を受け止めるというプロセスが、自我を自覚する①の段階。

アダルトチルドレンや共依存、深い心の傷など「インナーチャイルドを癒す」ことに焦点を当てています。

抑えてきた心の本音をしっかりとすくい上げ、自分とはどんな人間なのかという自分軸を確立させるのですね。

心の癒しという意味では、ここの段階でも十分、生きづらさから解放されて社会生活が送ることが可能です。

実際、多くの人の場合はこの段階で十分だと思えるでしょう。

人に嫌われたくない

良い人に思われたい

ゼロになるわけではありませんが、心が癒されて自分に信頼が戻ってきた状態です。

自分に信頼が戻ってくると他人のことも信頼ができるようになっています。

ですので、人にどう思われるかということがあまり気にならなくなります

 

そして

人に嫌われたくない

良い人に思われたい

これは同時に優しさでもあるのですね。

自己犠牲という他人軸で生きている時は確かにしんどいかもしれません。

しかし別の見方をすると

「なんでも話しやすい雰囲気」

「辛い話もこの人なら聴いてくれそう」

そんな長所でもあるのですね。

他人軸から自分軸に変わってくると、自己犠牲という自分を痛めつけることはしなくても生きていけるようになります。

しっかりとした自分を持ちつつ、他人にエネルギーを奪われるという枯渇ではなく、自分がそうしたいからそうするという充足の心で、優しさを表現できるようになってきます

 

 

②の段階は自分軸がしっかりできた状態から、さらに飛躍を目指すプロセスになります。

この続きはまた後日。

 

読んでくださりありがとうございました。

 

 

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