今回も私自身の個人的な気づきになります。
苦しみではないけれど、ちょっとチクっとする出来事について。
結婚前の恋愛では心に余裕がないことが多く、心のどこかでモヤモヤを感じていただろうと思うのですが、スルーしていました。
結婚後、自分の心に向き合うようになり気づいたことです。
若いカップル、特に中高生や大学生くらいが仲良さそうにしているのを見ると、心がざわつくのです。
私が欲しくても、得られなかったものを彼や彼女は得ているんだろうな、と思ってしまう。
それほど深刻なことではなく、ほんとにチクっとする程度なのですが、どうしてチクっとするのか掘り下げてみました。
過去の恋愛パターンで、ほとんどの場合付き合った相手と共通の知り合いがいない状態で付き合い始めることが多かったのです。
例えば学校や会社、もしくはなんらかのコミュニティなどで知り合って恋愛関係に発展することに憧れていたというか。
学校であれば他の友人やクラスメイト、同じ学校に通っている生徒に、
会社であれば同僚や上司でしょうか、
コミュニティであれば仲間に、
「ああ、あの子とあの子がくっついたのね」と知ってもらう体験をしたかったのです。
その社会の中で、お互いのことを知る人たちに認めてもらうという体験が欲しかったのですね。
恋愛中は全くそんな体験をすることが無く、お互いの友人たちと接点もありませんし、たま~に「紹介するわ」と一緒に食事をすることはありましたが・・・。
(学生時代に付き合った相手は全員社会人でした。)
なので、付き合っている相手と一緒にいられる時間は嬉しいのですが、所属する社会から切り離された感覚を感じていたのですね。
私の友人や知人は私の彼氏のことを知らない。
彼氏の友人や知人も私のことを知らない。
夫とも似たような感じでした。
結婚して20年以上経つので、共通の知り合いは増えましたが、これは結婚後に増えたので、
付き合っている時に「ああ、あの人たちはつきあってるのね」と思われたことは一度もないのです、当時は共通の知人がいないから。
「お互いを知っている人たちに付き合っていることを知ってもらい、認めてもらったら嬉しい」のが一つ。
それから、お互いに相手が所属している社会(学校、会社、コミュニティなど)で、どんな振る舞いをするのか、なかなかわからないのですよね。
同じ学校、会社、コミュニティだったら、他の人のいる前で相手がどんな振る舞いをするのか、どんな人柄なのか、人となりを感じることができるのですが、それが無かった。
私が友人知人の前でどんな風にコミュニケーションを取って、どんな風に仕事をしているのか。
仕事あるいはそのコミュニティでの活動に対する思いはどうなのか、など知ってほしいし、見てほしい、それも含めて好きになってほしいのに・・・。
他の女の子たちもいる中で「この子がいい」と選ばれる、
そんな体験をしたかったというのが二つ目。
大した痛みではないのですが、ちょっとした喪失でしょうか。
周囲とのつながりが細く、なんだか閉ざされた関係で、二人だけ孤立しているような感覚。
夫を含め、結婚前の恋愛は全部こんな感じでした。
自分の得たかったであろうものを得ていそうな若いカップルを見て、ちょっとチクっとするのです。
お互い共通の友人や知人がいる中で、カップルになってお付き合いする状況に憧れます、という内容でした。
お読みくださりありがとうございました。