子育てが終わりました。
この4月に下の子が就職。
20数年なんだかあっという間でした。
子育て中の自分のことを振り返ってみますと、やはり当時も今も大事にしている価値観は変わらないな、と思います。
全体像を把握して、今自分が何をしているのか、どこにいるのかを理解しておきたい。
学生時代からですが、私は何かに取り組む際、自分の中で今何をやっているか、ちゃんと把握して納得して、状況に流されないように、軸を保っておきたいのです。
例えば、勉強。目標を持ったら、何をどれだけやるか、自分のペースをちゃんと保ちたい。
自分で納得して、人よりも学習量を多くし、着実に実力がついているという実感を持って取り組みたい。
しかし、外から課題を与えられ、それが自分にとって多すぎたり、それをやることでどのように力がついているのか、いまいちわからないとしんどくなってしまいます。
たとえ実力がつくとわかっていても、外の状況に振り回され、自分のやっていることを冷静に見つめる余裕がなくなるのはイヤなのですね。
全体像がわからなくなってしまうのが落ち着かない。
子どもが小さい時は家で英語の教室をしていました。
それはなぜかというと、外で働くと毎日がバタバタと忙しくなり、自分の気持ちや子どもたちに向き合う時間が無くなるのではないかと思ったから。
子育てと仕事、器用に両立できるタイプではなく、体力も無いです。
疲れたらおそらく子どもたちのことはほったらかし。
きっと自分のイライラを子どもたちにぶつけるだろうなと。
子どもが泣いてても「早くして!!!」とか言って保育園につれていき、帰宅後はご飯ではなく「エサ」をやるように食べ物を置いて、子どもだけで食事をさせて、自分は他の家事とか仕事の用意とかで忙しくバタバタし、子どもと向き合うことなどできないのではないか、と。
お金が必要になって働くにしても、子どものことや家のことをきちんとし、自分のペースをちゃんと保っておきたい気持ちが強かった。
おかげさまで、子どもたちが小さい頃は時間に余裕がありました。
毎日公園に連れていき、夜寝る前には絵本を読み、ハグをするのが習慣でした。
小学校低学年までは英語子育てにも力を入れていました。
まあ、それでも年子だったので忙しく、家事はあんまりちゃんとできませんでした、苦手ということもあり。
嫌いではないですが時間がかかる・・・。
完璧にはできませんでしたが、それでも家でイライラすることも少なかったですし、基本的に機嫌良くいられたので、居場所としての基盤を整えることはできていたと思います。
子育て中は正直「フルタイムで働こうか」と思ったこともありましたが、例えお金に余裕ができても、時間と気持ちに余裕が無くなれば、それは気持ち的に豊かではないのですよね。
機嫌良くいられること、自分が今何をしているのか、ちゃんと全体像と現在地を把握できていること。
言葉にすると立派なことのような印象ですが、本当に大事な芯の部分だけ、大事にしてきたという感じです。
無理して頑張ることでイライラしたり機嫌が悪くなるくらいなら、手を抜く所は抜き、機嫌良くいた方がよっぽど良いかと。
家の中が片付いていて、客観的に見たらちゃんとしていても、住む人が心地良いと感じていなければ意味が無い。
いつも怒ってばかりのお母さんと一緒に綺麗な家に住むのか、いつも機嫌良いお母さんと散らかった家に住むのか。
ですので、しんどいのに無理して片づけようとしたり、3食の食事全部を手作りにしたり、できればやりたいけれど、無理することで精神的な余裕が無くなるくらいならやりませんでした。
子どもたちが自己否定せずに自分のことを大切な存在だと自然と思えること。
さらに、彼女たちが自分の気持ちをありのままに感じ、自分のことを理解し、価値観を明確にし、選択できるようになること。
親自身が自分のことを大切にしていないと、子どものことを大切にできません。
やっぱりまずは自分を大事に、ですね。
子どもたちにとって、家庭が安心できる場であること、外でイヤなことがあっても、家ではその気持ちをありのままに表現していいと思えること、これらを大事にしてきたつもりです。
まあ、夫は話を聞かないタイプで、子どもたちの話す内容によっては否定したり諭そうとしたり。
自分の言い分がある時は「良いこと言ってやった」「ええ話したやろ?」と得意げになりますし。
「ザ・昭和のお父さん」って感じです。
本当は親が話す量よりも子どもが話す量が多い方が望ましいのですよね。
どの家庭もいびつなところはありますし、子どもに対して愛情があればどうにかなると思います。
20数年本当にあっという間で、子どもたちにはもっともっと手をかけたら良かったと思うこともあります。
それでも、未熟なりにも愛情は注いできたので、おかげさまで親無しでも生きていけるように育ってくれてほっとしています。
お読みくださりありがとうございました。