28歳の時に一瞥体験をし、精神世界への探究が止まらなくなりました。
「私の体験したことは一体何やったんやろう?」
「悟りの入り口を見た感覚やけど・・・・恐怖にも襲われた。悟ったらどうなるんやろう?」
覚者と呼ばれる方々がどうおっしゃっているか、いくつか調べてみました。
タイトルに書いたのは本山博先生の言葉。
以下「祈りと救い」p.33
悟ったら悲しんだり怒ったりしないかというと、悟った人はよけい怒るのです(笑)。
あのう、うすうす感じておりましたがやはりそうでしたか。
さらに
というのは、非常にいろいろなことがよくわかるから、そして敏感になるから、怒ったり悲しんだりの感情の深さや幅が普通の人より広くなる。
だけどそれに堕ちないだけです。おちていると、普通の人間ですね。
そこが非常に違うと思うのです。
悟りの状態は「今ここ」にいられるということ。
本当は感じている感情を、感じないように抑え込んで、自分を守るために抑圧することが無いのでしょうね。
そして、感情自体にとらわれることがないから、自分の中を感情が通り抜けていく感じ?
苦しい感情にとらわれて「自分でどうにかしよう」とか、「望み通りに人をコントロールしよう」とかが無い。
次に紹介するのは阿部敏郎氏の言葉です。
「すべての「思い込み」から自由になる生き方」p.122 , 123
「悟っても何も変わりませんよ。でも、唯一違うのは、『自分』になりますよ」って(笑)。
もっと「自分らしさ」を生き出すんです。
他人と比べなくなる。
ふむふむ。そしてさらに
ある人は、救済のために生きるかもしれない。
ある人は、この世の喜びをもっと享受して、おもしろおかしく生きるかもしれない。
ある人は、むしろ社会倫理に反した生き方をするかもしれないー。
なるほど~.。
次に津留晃一氏の言葉を紹介します。
解脱とは、自分を知ること、自分を発見すること、自分に気づくこと、自分を取り戻すこと、本来の自分自身に帰ることです。
やはり、同じことを言っておられますね。
さらに
悟りの結果、あなたが至る状態とは、「あなたが最もあなたらしくなる」ということです。
あなたが源から分離した瞬間の本来の在り方に戻るということです。
あなたが今のあなたからかけ離れた別の状態に至るわけではありません。
今ソバを作っているとしたら、最高のソバの作り手となり、今洋服を売っているあなたは、最高の洋服売りへと変わります。
地球人類の数だけユニークな状態へと至ります。
ですって。
どうでしょう。
悟りって、長年修行を積んだ高僧にしか縁のない特殊な状態だと思っている人が多いかと思いますが、それって思い込みですよね。
私の場合はどうでしょうね。
一瞥体験やスピリチュアルケアの研修の時の状態がちょっと悟りに近いというか、最も自分らしくあれたのは間違いないです。
やはり感性が敏感で繊細になりましたね。
私は、人が語るその人にとって大切で愛しい人についての話に共感しやすいです。
人の悲しみ、特に大切な人を亡くした悲しみもそうですし、
親御さんがお子さんのことをいかに大切に想っているかという話なども涙が出てくることがあります。
また、切ない恋愛の話も心が揺れますね。
人と動物の深い絆の話や、動物が虐待されている話なども心が揺れ動きます。
人によって、何に対して感受性が強いかは全然違いますよね。
当たり前ですが。
「お笑い」が好きで生きていく力になったり、スポーツ観戦が好きで生きがいを感じる人もいますよね。
料理好きがいたり、数学にのめり込んでいる人がいたり。
私は今現在、まだまだ苦手なタイプの人がいたり、苦手な状況があったり、避けたいこともいくつかあります。
その人や状況を変えようと思うこともまだありますし。
でも、もし悟ったら・・・・
私一人が悟ったら、何も変える必要がないとわかるのではないかと。
他人は他人で、この世視点から見たら不完全かもしれないけど、実はそのままで完全で、悟っていたんだ、と気づくというか。
「ああ、なんだそういうことだったのか。何も変わらんやん。これで良かったんや。なんや恥ずかしい、私だけやん悟ってなかったのは」と。
自分を完全に受け入れることができたら、他人のことも受け入れることができるのではないかと想像しています。
お読みくださりありがとうございました。