「スピリチュアルケア」って聞くとあの「スピリチュアル」かしら、
守護霊とか、オーラ、未来が視えたり、憑依霊を祓ってくれたりするの?
前世のことが知りたいんだけど・・・。
いいえ、違います。
広義の意味ではそれらも「スピリチュアルケア」の一つとしてとらえることができるかもしれませんが、
スピリチュアルケアとは「たましいのケア」、「いのちのケア」といった方がわかりやすいかもしれません。
霊が視えたり守護霊や過去生のことまでわかるというケア提供者も中にはいるかもしれませんが、そこを目的にしたケアではありません。
隣接領域ではあることは確かですが、焦点はあくまでその人自身の心の奥にあるものです。
「今、ここ」で何を感じているのか。
生きる意味や死後の世界はあるのか、死んだら自分はどうなるのか、といったことが問われることがありますが、霊や死後の世界のことが視える感じるようになった人がケア提供者になるのではありません。
目の前の人の心の奥に抱えるもの、言葉の奥にある本当のメッセージに耳を傾け、苦悩を共にするのがスピリチュアルケアです。
「スピリチュアル」という言葉から誤解されやすいのが困ったところでもあります。
守護霊や過去生、オーラ、占い、などは「トランスパーソナル心理学」で扱う内容です。
トランスパーソナルとは「個人を超えた」という意味になります。
スピリチュアルケアとトランスパーソナル心理学は隣接領域でもあります。
スピリチュアルケアとはまた別の感覚がケア提供者には求められます。
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