留学経験なしの超一流通訳者から学ぶ生き方

新崎隆子。通訳。

2012年執筆記事です。
一生懸命英語を勉強していた若いころ、通訳の仕事に興味を持った時期がありました。
新崎隆子さんはその分野でもとても有名な通訳者で、英語学習の書籍などを通して高校時代から知っている方でした。

しかし新崎さんが通訳の仕事をするに至った背景には
耐え難いような苦難を経験されていたのだと知ったのは

うど私がグリーフケアに興味を持った時期でした。

 新崎隆子 通訳席から世界が見える

この本は英語学習者のみならず、読者に感動を与える本だと思います。
著者のどんな仕事にも全力で取り組む姿勢には見習うべきところがたくさんあります。

昔通訳という職業に憧れていた時期があり、新崎隆子(りゅうこ)さんが提唱しているDLS学習法の本を買って英語のトレーニングをしていました。

新崎さんは通訳会の大御所、しかも留学経験なしに英語教師から30代で同時通訳者に転身した方です。

NHK放送の通訳者養成講師なども経験されています。

この本、英語学習に役立つことがたくさん書かれています。
今の時代、英語が必要な方も多いと思いますが、ある程度のレベルになるまで続けるモチベーションを保つことが一番難しいのではと思います。

才能が発揮されるかどうかは自分次第だと努力の大切さを説いていて、めげそうになるときに読むとやる気をもらえる本です。

仕事でのハプニングや苦労話をからは通訳現場でのピリピリした臨場感が伝わってきます。

私も英語学習者の一人ですが、通訳になるには通訳学校に入って数年間はトレーニングしないとお仕事をもらうことができません。

その通訳学校でさえ入るのがとても難しいのです。私もほんの短い間通っておりましたが、通訳コースにすら入れず、その下のビジネスコミュニケーションとかなんとかいうコースでした。

通訳コースに入るには最低でも英検1級を取っていないと難しいのです。
その英検1級のレベルは一応大卒レベルとなっていますが、覚えるべき単語数が約15000語。
合格率は毎年変動するものの受講者の6パーセント程だったと思います。

英検1級に合格することですらものすごいことです。

それが通訳者になるための最低ラインと言われています。

そこからさらに通訳になるなんていうのは本当に血のにじむような努力があってのことなのです。

新崎さんは元々は高校の英語の先生でした。その後通訳者を目指すに至るのですが、そのきっかけはあまりに辛く、残酷です。

新崎さんは4歳の息子さんを病気で亡くされています。

当時、旦那さんは自分が仕事に行っている間にどこかのビルから飛び降りやしないかと心配でたまらず、半年で25万円の学費がかかる通訳学校に通うことを容認してくださったそうです。

新崎さんを襲った耐え難い苦難。
しかし、そこから立ち上がり並々ならぬ努力を続ける姿に感銘を受けました。

著者の人生に対する考え方には多くを学ばされます。