病院で患者さんに関わる「スピリチュアルケア」。医療現場に縁のない私でもできるのかな?という方に。

大河内大博先生の著書「今、この身で生きる」

伊藤英明さん主演のドラマ「病室で念仏を唱えないでください」に影響され、病院での僧侶の活動に興味を持たれた方もいらっしゃるかと思います。

ドラマの主人公松本照円(しょうえん)は僧医であり、救急の医師であり僧侶というかなり特殊な仕事をしています。

二つの資格を持っている「僧医」は激レアはな存在ですが、お坊さんや牧師さん(医師の資格は持っていない)のいる病院というのは実際に存在しますし、「スピリチュアルケアの必要性」が叫ばれている中、今後ますます増えていくことでしょう。

病院で活動するお坊さんや牧師さんのことを「チャプレン」「ビハーラ僧」「臨床宗教師」「パストラルケアワーカー」などと呼びます。

またこのような宗教家としてのバックグラウンドがなくても、例えば看護師や社会福祉士、教員、主婦といった方々でも、病床の患者さんの話に耳を傾ける「スピリチュアルケア」を実践している方もいます。

現状は「ボランティア」の場合がほとんどです。お金という形で報酬はもらえなくても、「それでもやりたい活動」としてやっていらっしゃる方がほとんどではないでしょうか。

患者さんの苦悩に耳を傾ける「スピリチュアルケア」。具体的な場面がイメージできないんだけど・・・

「スピリチュアルケア」に興味がある。ぜひ学びたい。でも患者さんの苦悩にしっかりと向き合えるのだろうか?

患者さんは一体どんな苦しみを抱えているのだろう?

普段医療現場とは全く縁の無い私。医師や看護師さんとうまくやっていけるのだろうか。

私は僧侶で臨床宗教師に興味がある。病院の活動はとても興味があるが果たして本当に「お坊さん」が受け入れられるのだろうか。

 

大河内大博著「今、この身で生きる (今を生きるシリーズ)

こちらは私が上智大学グリーフケア研究所でお世話になった大河内先生の本です。

 

これからスピリチュアルケアというものを学ぼうという方にとってとても分かりやすく、また実際の患者さんとのやりとりも紹介されていて具体的な場面が思い浮かぶ箇所がとても多いです。

「患者さんにとって良かった関わり」のみを取り上げているのではなく、「失敗だった」と思われる関わりも取り上げられており、その「失敗」から先生自身が苦悩された体験が正直につづられているところが特に心が揺さぶられました。

読んでいただいたらわかることですが、一人ひとりの患者さんのことをこれほどまでに深く想い、別れた後もその絆を大切にされている先生の姿勢が、文面から伝わってきます。

すでにスピリチュアルケアを学んでいる方、実践されている方にとっても、さらに深く学べる本だと思います。

この本を通してご自身の普段の活動の振り返りにもつながるでしょう。またスピリチュアルケアの講座や研修を実践したいという方にも、この本からヒントとなるエッセンスが得られます。

例えば「インフォメーションとメッセージ」について書かれていますが、このような通常のコミュニケーションで無意識で行われているであろう、感情の交流についても「ああそういうことなのか」と腑に落ちます。

スピリチュアルケアの知識が無くても読めるくらいわかりやすく、実践者にとってもさらなる深い学びが得られるという本です。

読みこんで血肉にしたい本です。必ずいのちの現場で生かされることでしょう。

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