この記事も2012年にブログに載せたものです。
寿命を日数に換算すると...
人生80年、90年。最近は100歳越えも。
私たちもそれくらい生きられるかどうかは、食事内容が昔とは変化していることなどを考慮するとちょっと難しいのでは?とも思いますが・・・。
その80年、90年を日数に換算すると
80年は 365×80=29200 うるう年が20回あるので 29200+20=29220日
90年は 365×90=32850 うるう年が22回あるので 32850+20=32872日
毎日8時間働いているとして、
それに付随する身支度と通勤時間合わせて3時間、
家事の時間を2時間と計算すると、
16時間中13時間は生きるための活動ということになるので、
一日の自由時間は3時間となります。
これは一般的と思われるケースを大雑把に計算したので、実際には個人個人で違ってきます。
実際に計算してみましょう
私たちは一日のうちいったい何時間を
充実した時間として過ごしているでしょうか。
一日のうちどのくらい楽しんでいるでしょうか。
一日24時間。
先にも書きましたが睡眠時間や身支度をする時間を8時間として
24から引くと残っているのは大体16時間ほどでしょうか。
その16時間で
食事や排泄、家事、通勤、仕事、運動、勉強、人付き合い、趣味など
様々な活動を行っています。
一日に絶対に必要な食事や家事、
仕事の時間を省くと
残された時間というのは本当に少なくなってしまいます。
起きている時間を16時間としても
自由に使うことの出来る時間は人によってまちまちです。
あなたが一日に使える自由時間はどれくらいでしょうか。
物事の習熟に必要な時間
語学やスポーツをはじめ、物事は継続しなければ習熟することはありません。
1000時間理論という言葉を聞いたことがありますか?
何事においても1000時間努力をするとある程度のレベルにはなれるという考えです。
私は語学をやってきたのでそれを実感しています。
外国語をマスターするにはとりあえず2000時間学習すればぺらぺらとは行かないまでも意思疎通に問題なくコミュニケーションは可能です。
1000時間程度でも初心者の壁は越えています。
そこから先の道しるべとして、
1000時間を越えると自分でも何が必要で
どんな訓練が効果的かということくらいはイメージができるようになってきます。
1000時間というのは間違いなく初心者のレベルは突破しています。
楽器やスポーツをやっていた人、
勉強をがんばった人などは
この事が実感できるのではないでしょうか。
1000時間というのはあくまで初心者レベルを卒業するという目安です。
どの分野でも一流になるためには10000時間必要
どの分野でも一流になるためには10000時間の訓練が必要だといわれています。
10000時間と聞いてどんな感じがしますか?
「い、い、い、いちまん時間!そんなに時間をかけないといけないの?」
という感じですか?
人生80年として先ほど計算した残りの人生の日数を思い出してください。
29220日です。
90年なら32872日。
あなたは
40歳でしょうか?
約14500日生きています。
45歳でしょうか?
約16400日生きています。
このブログを見ている大体の人はあと20000日も残っていません。
10000日~18000日といったところでしょうか。
そうすると好きなことに費やすことのできる時間、
自由時間があとどれくらい残っているかイメージできたのではないでしょうか。
30歳くらいの人で約18000日残っている。
自由時間は一日2時間とします。
やりたいことが「趣味として」とか「人付き合いの時間」であれば
「習熟」については度外視してもいいでしょう。
しかし、一生の仕事、天職にしたいというのなら最低1000時間がスタートラインです。
さらにプロレベルになるには10000時間必要です。
一日2時間をそれに費やすとして、1000時間達成、スタートラインに立てる能力が身につくのが500日後です。
1年半とか2年かかるということですね。
毎日取り組んだとして。
一流になるには一日2時間を5000日続けるということで14年くらいかかってしまいます。
30歳の場合は44歳までかかり、40歳の人は54歳、50歳の人は64歳。
10000時間理論というのはあくまで理論なので、もっと短い時間でプロレベルに達することもあるでしょう。
とはいっても普通それくらい打ち込めることであれば
趣味レベルからさっさと仕事として
一日の大半をそれに費やす決断をすると思います。
14年かけなくてももっと早い段階でより多くの時間を好きなことに
打ち込める環境に身を置くかと思います。
例えば一日2時間だった活動を
習熟レベルが上がったので仕事として始めるとなると
一日に費やす時間は5時間とか6時間、8時間に増えるというのは自然なことです。
ただ、誰もがこのように自由時間を増やせるかというと
そのときの状況にもよります。
年を取るに従い体が動きにくくなって
不自由さが増すと
当然好きに使える時間も減ってしまいます。
いつまでも健康を保てるとは限りません。
事故で足を失うとか、
家族と死別を経験し感情が乱され、
日常生活すらままならない状態になるということは
大いにありえます。
さらに親兄弟の介護などにも直面するかもしれません。
人生80年として計算をしましたが、
そもそも80歳まで生きられるかどうかもわかりません。
今の時点で物事を正確に判断できる知力、精神力があり、
多少の病気はあっても動ける体があるということ自体が宝です。
80歳になった時点でそもそも自由に動かせる体自体があるのかどうか、
好きなことを自由にできる環境にいるのかどうかは誰にもわかりません。
時間はいつまでもあるものではありません。
限られたものです。
これだ!と思うものに使える時間というものが
いかに貴重であるかが実感できたかと思います。
我慢や無理をしている時間は?
自分らしさを押し殺し、
我慢して無理やり自分にがんばらせている時間も
計算してみるとどうでしょう。
何事でも10000時間の努力をすれば一流になれると述べました。
どっちみち一流になるのなら、
「早く終わりたいな」と感じる嫌なことよりも
「もっと携わっていたいな」と思う好きなことをする方が
遥かに幸せではないでしょうか。
また生活のためにと
興味のない仕事をやらざるを得ないということも多々あります。
そのような場合でも
一日数分程度でもいいので好きなことに費やせる時間を
持つことをお勧めします。
短い時間であっても幸せや充実を感じるからです。
その好きなことの割合を徐々に増やし、
嫌なことは徐々に減らしていくのが理想です。
そのような嫌なことをやる状況でも常に意識しておきたいことがあります。
それは、嫌なことに費やしている間に、
みるみるうちに自由時間が減ってしまうということです。
やりたいことよりも
やるべきことを優先していると
一日の終わりには疲れ切ってしまい
やりたいことに費やす体力も気力も枯れ果ててしまうことが多いです。
記事の冒頭で一日3時間の自由時間
などと計算をしていますが、
実際には好きなことをやりたくても
疲労困憊していてエネルギーが残っておらず、あとは寝るだけなんて人が大半かもしれません。
一日数分でもいいので、
自分が情熱を感じることを優先し、
少しでもいいので携わる時間を持つことをお勧めします。
この記事ではいかに時間が大切かということを伝えさせていただきました。
(10000時間理論というのは本田健さんの著書(著名は忘れました。)を参考にしました。
誰もがその人の能力で一流レベルを目指そうといっているのではありません。
人によっては能力を身に着けて社会で活躍することよりも
家族と一緒にいる時間が幸せという人もいます。
人生の貴重な時間。
大好きな人と過ごしたい。
情熱を注げる活動がしたい。
人生の中のハッピーな時間の割合を増やすにはどうすればいいか
考えるきっかけとなれば嬉しいです。
読んでくださりありがとうございました。