先日メンタルブロック解除の講座を受けていただいた方から直観についての質問をいただきました。
「直観・直感なのか自分の思い込みの声なのか、どうしたら区別できるのか」
「どうやら私、直観・直感で話していることが多々あるみたいだが、自分で区別するのが難しい」
「直観・直感の精査ってどうすればできるようになるの?」
とてもいい質問だったのでブログでシェアさせていただき、私の体験からお答えできればと思います。
直観って一体なんなのさ?インスピレーション?ひらめき?思い付き?思い込み?
直観。じかにみるという意味ですね。ありのままに見る。
真実、叡智、善、美、愛、慈悲、平安とつながるのが「直観」です。
誰もが心の奥深くを掘り下げると「宇宙意識」「スピリチュアルな次元」「瞑想でいう三昧の状態」「創造主とつながる」といった次元から直接の洞察を得ることができます。
自分の心とそういった次元がパイプでつながっているイメージでしょうか。
誰もが常にその次元につながってはいるのですが、パイプにごみが詰まっていると、つまり潜在意識の中に「思い込み」「ブロック」「こころの傷」などといったものをたくさん抱えていると、それら「自分の思い込み」が邪魔するため直観がやってきてもわかりにくくなりますよ、ということです。
エゴの声は自分の「思い込みの反映」
エゴの声は直観がやってきてもそれを邪魔して「そんなわけない」という風に否定してしまうことがあります。
ふと、ある思いが浮かぶことがありますね。
「〇〇したほうが良いのかな?」と。行動に移すイメージをして「強制」「重い感じ」がしたらエゴの可能性が強いです。
エゴというのは人間社会を生きてきた中で培った無意識レベルの「思い込み」のことを言います。
「ビリーフ」という言い方もありますね。
常識や偏見などもビリーフの一種です。
自分の可能性や行動を制限してしまう「メンタルブロック」も思い込みの一種です。
心の傷やトラウマと呼ばれているものもビリーフの一種です。
それらはすべて「思い込み」ですので、生きづらさを抱えている場合は心の傷やブロックを解放できれば、制限が外れて自由に生き生きと生きていけるようになります。
ふと脳裏に浮かんだことが直感・直観のことが多い
直感と直観、似ているようで少し違います。
しかしどちらもエゴから解放されるにつれ、強化することができます。
直感は「なんとなくそう思う」「こうした方がよさそう」「こっちの方法はなんとなくいやな感じがする」「この言葉を言ったらいいんじゃないか」こういった類の心の動きを言います。
そして実際にいい方向に事が動いていく働きをします。
ちなみに勘も直感の一種ですが、過去の体験からの思い込みが混ざっていることもあります。
直観はもっと深いところからやってくる「真実」「宗教的な叡智」に近いでしょうか。
直感を深めると直観にたどりつきます。
直感は忘れやすいもの
直感はふと脳裏に浮かんだことです。
「思い付き」「ひらめき」として感じられることが多いです。
例えば仕事のことでいいアイデアが浮かぶことがありますが、メモをしておかないと後になって思い出そうとしても思い出せないといったことが起こりますね。
また、思い付き、ひらめきで浮かんだ言葉を相手に伝えて、相手にとても喜ばれることがあったり、気づきを促したりということが起こります。
場合によっては自分は何かいいことを言ったのだけど、どういう言葉を発したのか忘れてしまうということもあります。
「忘れる」という現象ですが、自分の思考の働きが弱まり、直感が強く表出したために「記憶を保持しにくい」といった現象かと思います。
自分が成し遂げた、自分がこの人の役に立ったという「自分がしてやったんだ」という自分の手柄にこだわる「我」が良い意味で無いので、忘れやすいということもあるでしょう。
しかしどの時の発言が直感とつながっていて、どの時の発言がつながっていないのか、区別できた方が安心できるかと思います。
これに関してもただただ自分の心の動きを見つめる訓練をしましょうとしか言いようがないのですが、キーワードは「愛があるかどうか」に尽きます。
相手を不安にさせたり、怖がらせたりするのではなく、相手がありのままの自分を受け入れることができ、少しでも平安な気持ちになるよう関わっているか、相手が素のままで生き生きと活躍できるよう、サポーティブな態度でいられたかといったことが問われるでしょう。
良かれと思って必要以上に欠点を指摘したりしてやる気を奪っていないか。
正義感から相手の人格を攻撃して生きる力を奪っていないか。
これらのことは避けたいですね。
本当に相手のためになっているのか。
相手の本来性が発揮できような関わりだったのか。
こういったことが出来ていたら直感が働いているということになります。
直感は忘れやすいものなので、浮かんだ直後、相手と関わった直後にメモを取るといったことも役に立つでしょう。
継続して意識することで「今のは直感」「今のはエゴの声」といった区別ができるようになってくるでしょう。
訓練でパイプを強化することは可能です。
どうやって直観・直感を鍛えるのか?「思い込み」「ビリーフ」を意識し、解放していくトレーニング
一言でいうと、潜在意識をクリアにする・浄化するということ。
潜在意識の中にゴミ(思い込み)を抱えていてそれが直感や直観が来ていても気が付かなくしていたり、直観で話しているのに自分では「この状態がそうなのかどうか区別できない」といったことになります。
誰もが自分の頭の考えを挟まずになんとなく発した言葉の中に「直感」「直観」といったものが含まれていることはしばしばあり、普通はそれを区別することができません。
頭の考えを挟まずになんとなく発した言葉がいつも直観・直感からの言葉とは限らず、むしろ知らず知らずに凝り固まった自分の考えが反映されていることの方が多いでしょう。
例えば「私、離婚したんです。」という友人の言葉を聴いて「あらお気の毒ね。」と思ったとします。
「あらお気の毒ね。」と思うことは自動反応で心がそのような反応をします。
しかし、離婚したからといって気の毒かどうかは当事者にしかわからず、もしかすると自由になれた解放感と喜びでいっぱいかもしれません。
相手がどういった気持ちでその言葉を発したか、どんなメッセージが込められているか。
相手の気持ちを受け取り、その気持ちに対して愛を持った反応をすることが、直感・直観とつながっていると言えるでしょう。
自分の気持ちにもうそをつくことなく、自己一致した状態で相手に寄り添うことができている。
潜在意識にゴミをたくさん抱えていると、自分の理想を押し付けたり、相手のためを思って実は自分がらくになりたいがための発言をしてしまったりします。
結果、相手を傷つけてしまうこともあります。
潜在意識をクリアにする方法は
自分を見つめて、過去の未完了の体験をちゃんと終わらすこと
これに尽きます。
あの時本当はどうしたかったのか。
欲を抑えて自分の気持ちを我慢し、お茶を濁したまま、だましだまし生きてきた。
本心に従うことが許されず、自分をごまかし生きてきた。
その時はそうすることが最善だったかもしれませんが、今はそうすることが生きづらさにつながっていたり、直感・直観も感じにくい状態になってしまっているのです。
潜在意識をクリアにする方法が
- 瞑想
- 一人カウンセリング(自分の心を見つめる。生育歴を書いてみるなど)
- 専門家によるカウンセリングやセラピーを受ける
他、放っておいたとしても人生自体がスパルタ訓練道場のようなものなので、危機的状況に陥って強制的に自己洞察が始まり、自動的に潜在意識がクリアされる、浄化されるといったことが起こります。
自分の頭で考え、どうにかしようともがくのですが、それがもはや通用しない状況というのが人生にはあるのです。
自分でどうにかすることがもうできない、どうすることもできない。
限界。
神様助けて。
そういった追い込まれた状況で automatic 浄化が起こるというわけです。
しかし、それはあまりにもキツイ体験ですし場合によっては死ぬこともあるかもしれませんので、上記の3つの方法で取り組んでいくことをお勧めします。
おすすめ本を紹介します。詳細はリンク先のアマゾンサイトをご覧ください。
愛と超作―神様の真似をして生きる
特に「霊操」は自分の中に沸き起こる心の動きが、善い出どころからのものなのか、悪い出どころからのものなのか、区別する訓練でもあります。
かなり難しい本ですので前段階として「二人の自分」を読んでおくと良いでしょう。
一番大切なのはそこに愛があるかどうか
ふと浮かんだことが直感なのか、直観なのか、もしくは「エゴの声」なのか。
上記の訓練で自分の心を見つめることを続けていればだんだんとわかってくるようになります。
他、見分け方としては「そこに愛があるかどうか」がカギになります。
愛というのは自分にとっても相手にとっても善いということ。
自分の気持ちに正直でいるか。
相手を「生かす」ものであるか。
相手を生かすとは、自分の理想に相手を従わせることではありません。
「今ここ」でどういったことを感じているのか、今ここでの気持ちに寄り添い、相手がどうしたいのか、どう感じているのかを受け止めることでもあります。
相手をピタッとくっついた状態になると、相手にとって助けとなるようなアイデアが降ってくることがあります。
それが直感・直観でもあり、相手と深くつながった状態でお伝えすると本当に「伝わる」「腑に落ちる」「肚レベルでわかりあえる」ということが起こります。
また相手に対して、答えや方法はあくまで「あなたが選ぶものですよ」ということをお伝えしたらいいでしょう。
また、同じような問題を抱えている人がいて、ある人にはこの方法が良いという場合もあれば、別の人には別の方法が良いという場合があります。
内容や事象で正解を決めるのではなく、自分の心の動き、やはり直観・直感、そこに愛があるかどうかということがカギになりますね。
喜びを感じるのはどっちか。
恐れや不安が動機となった行動、人に嫌われたくない怒られたくないからしぶしぶやるといった行動は「エゴ」からのものとなります。
より喜びを感じる方が「愛」。
自分だけが喜びを感じてもダメで、相手の喜びや平安につながるかどうかが大切ですね。
直観・直感がちゃんと働くようになるためには、潜在意識の浄化はとても大切ですね。
そういったセッションもやっておりますので、関心をお持ちの方はこちらのページもご覧ください。
以上、私の体験から質問に答えさせていただきました。
読んでくださりありがとうございました。