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悟後の修行。覚醒・一瞥体験をしたにも関わらず元に戻ってしまい葛藤している人におすすめの本

確かにあの時、人生観が一変するような体験をし、至福に包まれたはずなのに・・・。

人生の危機に直面しギリギリの状態になったり、そのような体験がなくても日常でふと、宗教的な気づきが訪れる人がいます。

私の場合は生死をさまよう体験でした。

覚醒体験や一瞥体験、神秘体験、宗教的体験、トランス状態、変性意識状態、深い瞑想状態、悟り(悟りはずっとこの状態が続くことですが)、などと呼ばれています。

それまで「自我」「エゴ」という小さな自分に意識の軸があった状態から、たましいの次元と呼ばれる次元に意識の重心が移行すると「全ては一つ」「自分がいるわけではない」「感情はただわいてくるものであり、自分ではない」ということが一瞬にしてわかります。

しかしそのたましいの次元といっても、人によって移行した先の深さもありますし、それまでの自我のしがみつきの度合いの強弱によっても、変化の幅が異なるようです。

人によっては覚醒状態が続き、ずっと安定する「悟り」の状態で生きることもあるでしょうが、多くの場合は至福の状態がしばらく続くとまた元の自我優位の状態に戻ります。

そして自我はその覚醒体験を覚えているので、それを掴み、さらに自我が強化され、「私が悟っていることをみんなに知ってもらいたい」という優越感が出てきたりします(実際には悟りの状態にいないのでこのような優越感が出る。自我のしわざ。「分かち合いたい」というのとは少し異なる)。

そのほか覚醒体験をしたにも関わらずいつのまにかまた元の「あんまりぱっとしない状態」に戻るため、「またあの時の至福の感じを体験してみたい」と思う場合もあります。

また覚醒している時は「アハ体験」をし、

「なんだそうだったのか。今まで大変な思いをして生きてきたけど、常に「今ここ」愛を持って自分に正直に、他人にも正直に生きたらいいんだ」というシンプルな気づきが訪れるにも関わらず、また思考中心、不安や恐怖をベースにした生き方に戻ってしまったりします。

私自身もまさにそうで、スピリチュアルケアの研修を受けている期間はその感覚が少し戻ってくるのですが、自我の抵抗は強烈で、自分が死ぬような、世界が一瞬で消えるような恐怖を感じたり、その他もろもろ

日常に戻るとやっぱり不安や心配、人にどう思われるか、打算的になったり、これを正直に言うとめんどくさいことになるからやめておこうとか、自我がまたよく働き存在を主張するのですよ。

しかしあの体験は身体に刻み込まれ、忘れることができないので、一度体験したら「あれは一体なんだったのか」と探求せずにはいられなくなります。

体験直後はわけがわからず、「これが仏教とかで言われてる悟りとかいうやつ?いやいやいや、こんなに簡単にその状態になるわけがない。私みたいな普通の人が。まさかまさか。でも何なんやろう?この変な感覚は。」

とても信じられないのですね。でも内面の劇的な変化変容は疑いようがなく・・・。

体験から数週間、数か月経った後でも、

「だってあの時、どうやって生きて行ったらいいか一瞬でわかったし、どんなことが起きてもそれは幸せには変わらないとわかったから。自分が生き生きと生きられるということがわかったから。またあの幸せな感覚を感じたい。」と思うわけです。

現実には、あの時は入院中は至福でいられたのですが、退院後は3人目の子が亡くなったという現実を受け止め、悲嘆に暮れる日々が続きました。これも今ならわかるのですが、「自我」に意識の重心が戻ったということ。

しかしあの体験は幸せそのものだったので、いつも思い出して心の支えにしていました。生も死も越えて、亡くなった人も存在するのだとわかった体験でもあったので。

 

数年経ち、今いる現実はそこそこの幸せだけど、劇的な満足を感じられないということも、以前は幸せかどうかなんて意識することもなかったにも関わらず、意識するようになり・・・。

やりたくないことを我慢してやり続けることに不満を感じ、以前はそれもどうにかマヒさせて継続することができていました。

しかし自分の感性をありのままに感じられるようになり、可能性も感じられるようになったからこそ、一瞥体験があったにもかかわらず新たなしんどさを感じているのです。

一直線にたましいの次元のもっと深いところまで突き抜けて、常にワンネスを感じる状態でいられれば、自我の動きをただ感じるだけ、巻き込まれてコントロールされるということはないのですね。

「あ、こんな気持ちを感じた。以上」で終わるのです。泣きもするだろうし、怒りもするでしょう、前よりももっと濃く深く感情を感じるかもしれませんが、違いはそれに巻き込まれ、こだわり続けてしんどくなるかならないか。

良い状態を知っているがゆえ、葛藤する・・・・。

そのような人が読んで道しるべとなる本がこの2冊です。

中野晋作さんの「「私」という夢から覚めて、わたしを生きる: ~非二元・悟りと癒しをめぐるストーリー~

私も何度も読んでいます。自分のやりたいことを自由にやって、本当に生きていけるのかなという不安は波があるもののずっと抱えてきたこともあり、かといってもう前の生き方、心の声ではなく世間の価値観に合わせて生きる生き方に戻れそうにもないので、意識の軌道修正をしています。

覚醒後また苦しむ状態というのは一体どんなことが起こっているのか、「ああ、そういうことなのか」と具体的に理性で理解できるところが私好みです。

 

それからアジャシャンティさんの「あなたの世界の終わり―「目覚め」とその“あと”のプロセス―」も何度も読みました。

しかしこちらは部分的には理解できたのですが、訳が直訳すぎていまいち肚落ちせず。

英語のできる方は原著で読むのがお勧めです。

The End of Your World: Uncensored Straight Talk on the Nature of Enlightenment (English Edition)

アジャシャンティさんも何度かの目覚めの体験を経て、自我に巻き込まれることが無くなり、「悟り」を生きているとのこと。自我の強烈な抵抗についても書かれています。

このような体験談はまだまだ数が無く貴重であり、これから同じような体験をする人が増えてくると思うので、そういう方たちにとって助けとなる本だと感じています。

読んでくださりありがとうございました。

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