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真剣に仕事をし、目の前の人を大切にしている人はやっぱり素敵

人間誰しも「大切にされたい」と思いますよね。

目の前の人はもしかしたら「その他大勢のうちの一人」かもしれませんが、

相手と接する際には「たった一人のあなた」として接したいものです。

スピリチュアルケアで相手の話に耳を傾ける際には、自分の状況は脇に置いて、その時間を全部相手に捧げるようにと教えられます。

ケアをする側のそんな姿勢が伝わると、相手も安心し、信頼して心を打ち明けることができます。

何か用事をしながらとか、他のことを考えながら聴くのはもちろんNG。

「私のことどうでもいいのかな。真剣に関わってくれていないな。本当は聴いてほしいことがあるのに、言い出せないな。」と感じさせてしまいます。

誰かが真剣に向き合ってくれるというのは、とても貴重なことであり、だからこそそれを求めてしまうのですね。

私もそうです。

例えば、病院やお店、他にも何かサービスを受ける際、マニュアル通りの接客よりも私個人を見てくれてるな、という接客をしてくれた方が嬉しく思います。

たまにありますが、上の空で接客されると「あー、この人仕事してないな」と思ってしまいます。

どんな仕事であっても、「スピリチュアルケア的要素」はありますよね。

たとえ発する言葉がマニュアルで決まっていたとしても、目の前の人を大切にしようというおもてなしの心から発せられたものであればとても気持ちがいいです。

目の前の人を大切にする心と、その仕事に誇りを持っているんだなあということが伝わってくると、生きる力になります。

そういう人に接すると、

「私もこの人のように人に優しく接しよう」

「仕事ではイヤな部分もあるけど、人と接する際はその人を大切にしよう」と思うものです。

職業は関係なく、すごい人っているもんです。

そんな人って本当にすごい人間力を携えているのに、謙虚なんですよね。

見た感じはごくごく普通に見えますし、誰もが話しかけやすい雰囲気を持っている

でもね、別格なのよ。

そしてさりげなさすぎてフツウの人はなかなかその凄さに気づかないけれども、リラックスできて癒されるのですね。

仕事に対する姿勢も、ガツガツしていないのに芯があって、自分の仕事を愛し、大事にしている

話しをするとこちらも素でいられるし、向こうも素なんでしょうね。全然飾ってない

でもその「素」が別格。人間力が違う

 

感性があまり敏感でないと、そのような人と触れても「あ、感じの良い人だな」くらいにしか思わないかもしれません。

しかし私の場合はそれなりに感性を研ぎ澄ます訓練をしてきたので、その人の凄さがわかります。

「この人は積み上げてきたものが違う」ということが感じられるので、親しみを感じる中にも、敬意を払うというか、私自身の姿勢も正されるのですね。

姿勢が正されるというのは、例えば介護の仕事をしている時にその人のことを思い出し、

「〇〇さんに接してもらって私が嬉しかった時のように、利用者さんにも同じように接しよう」という風に内側から優しい気持ちがわいてきます。

そして実際に目の前の利用者さんにもっと向き合えるようになり、私自身も充実感を感じるのです。

 

行動が変わるんだから、人の影響ってすごいです。

 

そんなすごい人たちですが、最初は2007年の入院中に出会った助産師さん。

私はこの人との関わりで本当にたましいが救われて、グリーフケア・スピリチュアルケアを学ぶきっかけとなったのです。

それから同時期に出会ったスーパーのレジのおばちゃん。

当時60代くらいだったかな。スーパーのレジは誰にでも出来そうというイメージがあるかもしれませんが、この人は誰にもできないような仕事をしていました。接客という意味で。

雰囲気はやっぱりフツーの人であっけらかんとして明るい人なのですが、内面から伝わってくる愛情がすごかった。

レジは忙しいから一瞬のやり取りなんですが、その一瞬のさりげない言葉のやりとりで何度も癒されたことか。

年子の子どもたちがまだ小さい頃で、色々大変でしたが、子どもたちに優しくしようと力をもらったものです。

次にECCで働いていた時の教務トレーナー。この先生もすごかった。英語を教えるというより、生徒の中から引き出すという指導。

講師と複数の生徒の関係は、1対多ではなく「1対1」「1対1」「1対1」・・・という風に、まさに「その他大勢ではなく私とあなた」ということを教えてくれたのでした。私はこの先生の指導にあまりに感動したので、直筆の手紙を書いたほどです。

そしてこの会社は人事も営業も講師も素晴らしい人がたくさんいました。

 

それから西中島南方にあるうどんやの店主。

NPO法人で活動をしていた時に2回ほど利用しました。

うどんがおいしいのはもちろん、帰る際に伝えられたお礼の言葉から、本当にこの店主はこの仕事が好きで好きでたまらないんだろうなあということが伝わってきました。

一言「ありがとうございました」という言葉だったのですが、一瞬の態度に仕事への愛が現れていました。

それからパート先に半年前に入ってきた厨房の70代のおばちゃん。この人もすごい。

いつも目の前の人を大事にしていて、癒し力が半端ないのです。厨房の仕事自体は誰にでもできる簡単な内容かもしれませんが、込めている愛情がすごい伝わってくる。

 

そしてある治療院の先生。もともとはスピリチュアルケアでお世話になっている牧師の先生に紹介されたところです。

ここの先生がすごいのです。技術はもちろん人間力も。仕事が大好きなのが伝わってきます。

 

 

それから意外なのですがある立ち飲み屋の女将。

年季が入っていて決して綺麗なお店ではなく、その女将さんも一見「その辺にいるおばちゃん」の雰囲気で結構強烈な個性で、従業員にも「腰の曲がった派手なおばあちゃん」がいましたし、インパクトがすごいのです。

でも店内にいるお客さんへの目配り心配りがものすごく伝わってきて、さらに外で歩いている人や店に入ろうか迷っている人にも神経が行き届いているのです。

初めて入るお客さんにも気配りが素晴らしい。そして「その辺にいるおばちゃん」的な雰囲気なので、お客さんに気を遣わせないのです。

「飲み屋をやっていてもスピリチュアルケアはできるのね」と驚愕しました。

 

ここに書いていないけど、すごい人はまだいます。

心がぱっと明るくなったり、癒されたり、明日も頑張ろうと思える、そんな人に出会えて本当に感謝です。

私も少しでも近づけるようになりたいです。

今日もお読みくださりありがとうございました。

 

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