精神的にしんどくなってしまう理由は色々あると思いますが、その一つは「どうにかしなきゃ」と背負ってしまうから。
どうにかしなきゃというのは、自分が考えて動いて、今の状況を改善しないといけない、もしくはうまく回るように保持し続けなけやいけないと思っているから。
自我の力で頑張ろうとしてしまうのですね。
肩に力が入っている状態。
顕在意識が頑張っている状態。
仕事でもなんでも、最初はこのような状態が続くのが当たり前で、慣れてくると力が抜けて、作業が自分のものとなります。
つまり潜在意識に浸透した状態なので、自然に動くことができ、らくになります。
しかし、内容や状況よってはいつまで経っても顕在意識、自我の頑張りのまま続いてしまいます。
自分に合っていない仕事だったり、自分の思い込み「自分がどうにか頑張らなければ」と思っていたりする場合です。
起きてくる出来事を自分の力でコントロールしないといけないと思うからしんどくなります。
仕事であれば、普通にやるべきことをやっていればいいのです。
というのは周りを信頼し、委ね、うまくいくだろうかと気にし過ぎずに自分のやるべきことに集中していれば、流れに乗って無事に終わります。
しかし、
〇時までにあれとあれをやらねば
このやり方は上司に怒られるからこうしよう
うまく回っていけるように前もってあの人とあの人にも注意しておこう
などと後ろ向きな動機で動くと、ほんとうにしんどくなります。
そして一緒に働いている相手にもしんどさを感じさせてしまうのですね。
自我の頑張りは自分もしんどいだけでなく、他人もしんどくさせてしまうのです。
これはグループホームで働いていた時に、一緒に働くメンバーによってしんどさが違うのはなぜなのかと考えた結果気づいたことです。
感情は黙っていても伝わってしまうものなので、自分が安定していればそれが一緒に働くメンバーにも伝わりますし、介護の場合は利用者さんにも伝わります。
そして、よりエネルギーの強い人の感情が伝わりやすいです。
ですので、自分が安定していても、相手がよりエネルギーが強くて不安定だったらその不安定さの方が強く作用します。
うまく力を抜いて働くには、相手にとって自分の働きや貢献はどう作用するのかということを意識する。
自分がどう思われるか、ではなく、相手がどう受け取るかという部分に焦点を当てる。
あまり考えすぎると結局また自我の頑張りになって苦しくなりますので、本当に自然に、その場で求められていることだけに集中してやっていくと流れに乗れるので、自我の頑張りから解放されます。
大前提として、苦手なことを仕事にするのではなく、自分の得意分野を選ぶということが大事ですね。
今日もお読みくださりありがとうございました。