学生の時、アルバイトをやっている時から、ほんの数年前までこの悩みはありました。
「仕事が嫌い」
「面白くない」
「早く帰りたい」
「お金があったらこんな仕事やらない」
夢中になって没頭できる仕事、本気になれる仕事、情熱を持って取り組める仕事をしたいのですよね。
あなただからできる仕事
今までの体験や培ってきたものが
「ああ、このために今までのことがあったんだ」と仕事をしていて思えるような。
相手に貢献できれば充足を感じるでしょう。
それは他の人が代わりにやっても結果が同じになる仕事ではなく、やはり「あなただからこそ」相手が受け取れるものがあるのです。
あなたからしか受け取れないものがあるのですよ。
仕事にやりがいを感じない、面白くない、物足らないのは
そのそも誰の役に立ちたいのか、どんな人の助けになりたいのか、がずれているのではないでしょうか。
あなたのその仕事の先に、どんな人の顔がありますか?
その人やその人たちに興味がありますか。
「いや、興味がない。私はもっと〇〇な人のために役に立ちたい。」
と本心では感じているのではないでしょうか。
興味を持てない人に無理やり興味を持とうとしても、それは自己不一致であり、不調和をもたらします。
他人よりもまずは、自分自身に興味を持つこと。
どんな人に興味関心があり、その人にどうなってほしいのか、自分の心に聴くのです。
赤ちゃんなのか、小さい子どもなのか。
20代から30代のビジネスマンに興味があるのか。
30代から40代の専業主婦の役に立ちたいのか。
高齢者で若い人と話がしたい人なのか。
結婚をしたいけどなかなか恋愛に踏み切れない若者に興味があるのか。
ダイエットをして綺麗になりたい20代女性なのか。
高級車好きのセレブの役に立ちたいのか。
釣りが趣味の女性なのか。
英語を習得したい会社勤めのサラリーマンか。
心の傷を抱えていてカウンセリングを受けたい人なのか。
運動が苦手な中学生男子なのか。
あなたの貢献によって、その人はどんな未来を手にいれるでしょう?
喜ばせたい相手が喜んでいる状況をイメージできますか?
小さな子の世話をしたいのなら、その子が楽しく過ごせるように、とか。
中学生男子にスポーツを教えたいのなら、その子が100メートル走で〇〇秒を切るのが目標で、一緒に頑張って自信をつけさせたいのか。
料理人であれば、高級路線で味だけでなく目で見てもうっとりするような料理を提供し、恋人や夫婦でちょっとおしゃれな気分を味わってもらうのか。
そして、気質に合った得意な方法というのがありますね。
一つの物事に集中するのが得意な人、複数のことを同時にこなすのが得意な人。
変化の多い状況で臨機応変に動ける人、ルールや形式に則って、正確に仕事をこなせる人。
組織の中で自分を発揮できる人、一匹オオカミタイプで自分で仕組みを作るのが得意な人。
PC作業が得意な人、肉体労働が得意な人。
運転が好きな人。
相手の気持ちを汲むのがうまい人。
どんなことが得意で、それによって相手はどう変わるでしょう?
相手はどんな喜びを感じるでしょうか。
ちなみに私の場合ですが、グリーフケアとメンタルブロックのページにも書いてありますが、
簡単にいうと
過去の大きな喪失や、生きづらさを抱えていたり、
心のことに向き合いたい人、
向上心があるけど、いまいちブレーキがかかってしまっている人、
覚醒体験をしたけど周りに同じような人がいなくて、体験を分かち合いたい人、
生き方や生と死に興味がある人、などが対象です。
日常で勘違いされやすいのは
話を聴きたい人なのね、愚痴でもこの人は聴いてくれるのねと思われることでしょうか。
ただの愚痴、というのはその人自身が内面を見つめようとすることなく、こちらに心を開いているわけでもなく、向上心もなく、ただただ不快な気分を愚痴る、という意味です。
例えば近所で知り合いの奥さんとばったり会って、そのままその人の愚痴に付き合わされる、とかは私のやりたいことではないのです。
小さな子どもを連れている時など、よく年配の女性に声をかけられましたが、「可愛いね」と言いながら近寄ってきて、結局お嫁さんの悪口を私に言ってきたり。
ああ、あなた本当は赤ちゃんに興味があるのではなく、お嫁さんの悪口を言いたかったのね、と。
愚痴というのは、「あなたに私の思いを受け止めて欲しい」という気持ちがありません。
相手に配慮せずに感情のはけ口としてぶつけているだけなのですね。
辛い話であっても、心を開いて話してくれるのであれば、それは愚痴ではなく、本当に大切な心内を打ち明けてくださったということになります。
心を開いて話してくれるのであれば、それがお嫁さんの悪口だったとしても、そんな大事な話を私のことを信頼して話してくださったのだ、となるのです。
周りからは違いがわかりにくいかもしれませんね。
微妙な違いだと思われるかもしれませんが、スタート地点で全然違うのです。
もちろん、最初は愚痴だったのが、関わり続けるうちに良い関係を築けることもあるでしょう。
カウンセリングがライフワークだ、と言ってももしお客さんが全員「愚痴を言いたい人」で自分の心を見つめようという気もなく、ただ愚痴のために依存してくる・・・・こんな状況だったら、それは全くライフワークではなくなるのです。
ライフワークをしているつもりなのに、やりがいを感じないし、疲弊するばかり。おまけに相手も全く変化なし、と。
このようにミスマッチが起きないように、自分は一体どんな人のために何をしたいのかを明確にするのです。
明確にしているとそぐわないお客さんはまず来ません。
お客さんを選ぶことになり、最初は集客も難しいですが、
お金のために「誰でも来て」と範囲を広げてターゲットの違う人に来てもらうことは、その行為がまさに「仕事にやりがいを感じない」「物足らない」状況を創り出すのです。
「家族のためにお金を稼がなくては」
と、多くの人は思うものですが、いくら家族のためにといっても、合わない仕事をするのは疲弊してしまいますよね。
仕事にやりがいを感じない、物足らないと感じる理由の一つは
貢献したい相手と、その人が得たい未来の姿、
そして自分の得意分野を間違えているから
でした。
お読みくださりありがとうございました。