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ファシリテーターの役割 ~遺族会、サポートグループなど~

ファシリテーターの役割。遺族会。サポートグループ

ファシリテーターって何? カウンセラーとは違うの?

ファシリテーターという言葉、あまり聞きなれないかもしれません。

facilitator の意味をアルクの英和辞典で調べると

1.〔物事{ものごと}の進行{しんこう}などを〕促進{そくしん}する人[物]、容易{ようい}にする人[物]

2. 目標達成{もくひょう たっせい}のため準備{じゅんび}を手伝う人、司会者{しかいしゃ}、世話役{せわやく}、まとめ役、進行役{しんこうやく}、世話人

とあります。

遺族会やグループでの分かち合いにおけるファシリテーターの役割


1対1カウンセリングとは異なり、複数の参加者がいるのが

遺族会をはじめ、DV被害者の会や虐待被害者の会などのサポートグループです。

相談者として参加する人数がグループや実施時間にもよりますが、

大体4人から15名程度の参加者と、

ファシリテーターが1名、または2名というところが多いです。

 

英和辞典に掲載の意味の通り、ファシリテーターは

そのグループのプロセスをスムーズに促す「進行役」といったところでしょう。

参加者同士、お互いに気持ちよく参加できるよう

長く話しすぎている人がいれば中断をしたり、

あまり話していない人がいれば気にかけて「いかがですか」と話をふったり、

また参加者同士のやり取りで傷つくことがないよう注意をするといった役割です。

 

ファシリテーターが参加者を癒そう、ケアしよう、と

一人で頑張ってしまうのは良くなく、

グループ自体に良くなっていく力があると信じることが大切です。

 

一人ひとりがお互いに尋ねあったり、

自分の話を聴いてもらう体験、受け止めてもらう体験、

またはほかの参加者の話から自分の苦しみへの気づきを得られたりと

自分たちの中にすでに力あるので、

それにゆだねてやっていこうというのがファシリテーターの役割です。

 

カウンセラーや傾聴ボランティアなどの訓練でも同じことを学ぶと思いますが、

ファシリテーターも「自分の意見やアドバイスを押し付けない」ということが大切です。

その上で、辛い気持ちに共感し、普段なかなか話せないような気持ちを受け止めます。

 

一人の参加者とファシリテーターとの1対1のやりとりが長く続くと

他の参加者が置き去りになってしまうので

気持ちに共感はしますが、その後あまり長くしゃべらずに他の参加者に声をかけて

今の話を聴きながら

ご自身の体験の中で似たような気持ちになったことはないか、などと

参加者自身のことに結び付けてもらい、感情の表出や気づきを促したりと

会を進行していきます。

 

ファシリテーターが自分の意見を言うと

参加者がその意見に反対だった場合など、

その人の本当の気持ちが話しにくくなったりしますので、

その点に気を付けて

役に立ちそうな情報をお伝えしたり、

特定の考えに左右されない自身の体験や

了解を得た当事者の体験などを

語るにとどめることが多いです。

 

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