引き寄せの法則とスピリチュアルな次元の関係について近年よく耳にします。
私自身は引き寄せの法則という概念を知る前に、生死をさまよった際に降りてきた啓示の内容の一つに「人生思い通り」というものがありました。自分次第で人生は本当に望み通りになるのだということを知ったのです。
「なんだ、そういうことだったのか」
「自分の心の思い込みが外の世界に現れているだけなのか」
「結局外で出会うことは自分に出会っているということなのか」
自分の心が変われば、外の世界で体験することも変わる。
衝撃的な気づきでしたが、それを実際に自分の中に落とし込んで本当に思い通り、望み通りにやってくれたのかというと、難しいのですね。
それまでに生きた中で培った「思い込み」「ビリーフ」のこびりつきは中々手ごわいのです。
引き寄せの法則で言われる「良い気分」で居続けるとは?図で説明します。

これはゲシュタルト療法の創始者パールズが提唱した「5層1核」です。
層になっている円が心。
その心の中心には真の自己があります。真の自己を取り巻くように「層」が存在します。
真の自己と外の世界は本来同じもの「ワンネス」です。しかしこの両者の間に「層」があり、本来直通のはずなのにこの「層」が障害となって分離している状態です。
真の自己と外の世界は別物だと。
真の自己は天真爛漫で平和で自由。慈愛に満ちています。
しかし、その表現を阻むように「層」の中にはいくつもの障害が。
わかりやすくいうと「心の傷」や「こうであらねばならない」という自分を縛る制限など。
引き寄せの法則ではできるだけ良い気分でいることで、自分にとって良い現実を引き寄せると言われています。
良い気分でいること、心地よくいること。好きなことをすること。情熱の感じることをすること。何かに没頭すること。
※細かいことを言うと色々と突っ込むところがあるのですが、今回は省きます。
これらは「平安」「優しさ」「愛」「喜び」と言い換えることができますが、それらの出どころは「真の自己」。
その「真の自己」が欲している「良い気分でいること」は、外界ともつながっています。
良い気分でいることを続けていると、当然ながら自分を取り巻く状況も満ち足りたものに変化してくるというわけです。
でもその「良い気分」でいることが難しいから苦労する
良い気分でいることは誰でもできることのように思えますが、中にはそれ自体が難しいという方もおられますね。
たまに良い気分になったとしても、長く続かない。
いつのまにか心の中は不平不満がいっぱいになって、いつもイライラしている。
気分が晴れる時もあるけど、やる気のわかない時のほうが圧倒的に多い。
このような場合、真の自己と外の世界にある「心の層」の部分に痛みや傷やらをいっぱい抱え込んでいる状態です。

本来人間は真の自己で生きていける存在ですが、生まれて育ってくる段階で、社会に適応して生きていくための防衛策として、真の自己の周りにいっぱい何かを抱え込むことになります。
それが「層」でもあり「ビリーフ」とも呼ばれているものであり「思い込み」。
深い心の傷を抱えている場合などをイメージするとわかりやすいですが、辛い気持ちが消えなかったり、また同じことが起こったらどうしようなどと、心の中は自己否定や不安などの感情を抱きます。
このような状態は「良い気分」ではありません。また良い気分になりなさいなどと言われても難しい。深い心の傷が癒えていない場合はどうしてもネガティブな方向へと心は傾いてしまいます。
図でいうと、赤や青の星が傷や痛み、とらわれ、思い込みを表していますが、それらに意識が持っていかれる状態になります。
真の自己は中心にあるものの、そこに到達するまでの途中の段階でどうしても心が持っていかれてしまうのですね。
つまり「今ここ」でいられない。いつも過去や未来、別のところに意識が行ってしまい、楽しめていない状態、しんどい状態です。
そういった場合は、まずはその自分の痛みに向き合い、癒し解放すること。
一人で取り組めるのが「瞑想」「内省」「自分史を書いて自己を見つめる作業」だったり、
他者の助けを借りるのが「セラピー」「カウンセリング」「分かち合いなどのグループワーク」ということになります。
「良い気分」が続くのはある程度浄化が進んだ人
引き寄せの法則で言われている「良い気分」「心地よい状態」が続いていくと人生が望むように変化していくというわけですが、それができるのは、心の浄化がある程度進んでいる人ということが言えるでしょう。
元々既成概念にとらわれないタイプの人は若くても引き寄せ体質であったりします。
好きなことに没頭して「博士」のような小学生、しかも自分も周りも幸せにしているような子がテレビによく出ていますが、そういった子はもともと真の自己と外の世界の間の壁が薄いのでしょう。
のびのびと育てられていることも要因ですが、過去生から培ってきた「徳」ということもあるのではと思います。
心の浄化と癒しが進むと、過去のことを悩んだり、未来のことを心配したりとという余計なエネルギーを使わないようになり、しっかりと「今ここ」に地に足をつけて人生を生き生きと生きていくことができるようになります。
これは心の傷や痛みが全くゼロになったということではなく、抱えながらもそれに引っ張られなくなったということ、心をコントロールされなくなったということです。
「良い気分でいること」「好きなことをすること」を意識しつつ、それが難しい人は過去の心の痛み、過去のある地点で本当に聞いてほしかった、受け止めてほしかった心の叫びに耳を澄ませ、今度はしっかりと受け止めることで確実に癒されていきます。
繰り返しますが、一人で取り組む方法が「瞑想」「内省」「自分史を書いて自己を見つめる作業」であり、
他者の助けを借りるのが「セラピー」「カウンセリング」などです。
最後に、心の痛みに向き合おうとしてもなかなか深くいけないという場合は・・・「揺さぶり」がキーワード
自分でも、過去の痛みに向き合わないと前に進めないなあとわかっている、それをやろうとしているのに進まないなあという場合。
物理的に「揺さぶり」「振動」を与えて「ぽこっ」と出やすいようにするアイテムがあります。
人間の身体は肉体だけでなく、複数の身体から構成されているという記事も書きましたが、肉体以外の身体に揺さぶりをかけるのです。

具体的な方法としてはそのような「波動」の瞑想音楽を聴く、フラワーエッセンスを試す、呼吸法を試すなど。
合う合わないは個人差がありますが、アストラル体もしくはコーザル体などと呼ばれる、(※ヨガの図では「マノマヤコーシャ他」)に振動を与えることで、出なかったものがぽこっと出ることがあるのです。
セラピーやカウンセリングを受けたくても時間もお金もないという方は検討してみてくださいね。
※中には怪しいものもあるので購入の際は気を付けてください。
心が揺さぶられて過去の感情が出てきますので、しんどくなります。一時的にしんどくなりますが、本当に自分の人生を幸せにしたいというのであれば、この作業は必要ですので、逃げないで取り組むことをお勧めします。
何が出てきても、あなた自身であることに変わりはありません。もっと言うならば「真実の自己」=「外の世界」であり、ワンネスということ。
別のものに見えてはいますが、本当は自分の一部であることに変わりはありません。そう考えると何があっても大丈夫なのです。
自分の心の奥に入っていく作業は時として本当に恐怖とも直面します。
そんな時、支えになる物を何か手許に用意しておくことも大事です。読んだら心が落ち着く本とか、絵とか、誰かからのメッセージカードとか、家族の写真とか、なんでもいいのでお守りとして持っておきましょう。
(一番いいのは心から信頼できる人に受け止めてもらうことです。しかしそれができない、そのような生き方ができなかったから今のしんどさにつながっているという場合もありますので、すべてをゆだねられる人がいない場合は「物」を支えにしてください。)
それから、時間とお金に余裕があるのであればぜひ専門家のセラピーやカウンセリングを受けるのもお勧めです。
自分とは異なった視点からヒントを教えてくれることもあるでしょう。
また一人で心の問題に向き合う時よりも、誰かに聴いてもらったほうが深く入りやすいということがあります。
力のある専門家は先ほどちらっと紹介した「瞑想の音楽」「フラワーエッセンス」などと同様に、相手の心に振動を与えることができるのです。
心の波動で、相手の心を揺さぶり、抑え込んでいた痛みや傷を浮かび上がらせることができるのですね。
逆に「今揺れるのは望んでいないな」と本人の心が訴えている時は、あまり揺さぶりが起きないように調整することもできます。
大きな体験の直後など、心を深く探ることがダメージとなる場合もありますし、辛い事実を認めたくない場合などは、急に向き合わないように抵抗が起こるので、その状態を見極めながら、ゆっくりと進めていくのですね。
まずは安心と信頼が大切ですから。
ですので、受けた側からすると「物足らないかも」と思う場合もあります。
第三者から見て「何もしていないように見える」かもしれませんが、見えない領域ではこのようなことが起こっているのです。
これが「プロ」である所以です。
以上、「今ここで生きること、良い気分と引き寄せの法則の関係」でした。
読んでくださりありがとうございました。