高額セッションはなぜそんなに高額なのか
起業家向けのセミナーやコンサル、1回30万円とか50万円とか100万円とかいっぱいありますよね。
色んな方のブログを読んでいて
「この人のセッション受けたら変わるんだろうな~」と文面からエネルギーがひしひしを伝わってくることってありますよね。
セッション受けるのに一体いくらかかるの?
と思って調べてみたら
「60万円」とか普通にあるわけですよ。
1回のこともあれば、3日間のリトリートだったり、はたまた10回コースだったりの違いはありますが。
回数の違いは変容の度合いが早いか遅いかということかと思います。
でも、数十万円の設定をするって、結構勇気がいることかと思うのですよね。
「このセミナー受けてお客さんが本当に変わるのだろうか?」と思っていたらそんな強気な料金設定はできないですから。
悪徳な詐欺は別ですよ。
「絶対この方法でやったらうまく行くから。そしたらすぐにセミナー料金も巻き返せるよ」などと言い、躊躇しているお客さんに借金させてまで受講させるところとかありますからね。
実際にそれでクレジットカードで借金して、結局自分のビジネスもうまく回らず自己破産した人を知っています。
まあそれもその方の学びといったらその通りなのですが。
人間の器が大きくなるのは「大病、破産、投獄」と言われていますし。
話しを戻しまして
高額セッションを提供する側の意識としては、
まず、
①お客さんを希望する未来に導く確信がある
②提供するセッションには価値があるという自信がある
③それだけの価値を受け取る自分である。セルフイメージに見合っている
そして、どんな人を対象にしているかというと、
「ビジネスで結果を出したい人」
になります。
お客さん自身も、自分のビジネスをやっている、もしくはやろうとしている人ですね。
絶対に夢を叶える!という覚悟のある人が対象になっているのです。
そこで、私たちのようなカウンセリングやセラピーとの違いは、対象にするお客さんの層が違うということになります。
カウンセリングは大体60分8000円とか10000円とか、高くても30000円位でしょう。
60分10000円から15000円位のところが多いかと思います。
受ける側からすると高く感じるかもしれませんが、集客をするのに広告費がかかりますし、その他光熱費や施設費もかかるので、このような価格になります。
そして、カウンセリングやセラピーを受けるお客さんの収入も、「年収3000万円」などという高収入の経営者やマダムが受けるというよりも、ほとんどの場合ごく一般的な収入の層が多いかと思います。
いくら技術が優れていて「私のカウンセリングは60分10万円の価値がある」と思っていても、対象にするお客さんの層が一般の方の場合、なかなか受けたくても受けられないですよね。
高収入の経営者を対象にするのであれば、それは可能ですが。
通常カウンセリングは複数回通って、徐々に良くなっていくものなので、あまり価格を高くすると普通の人は通えなくなります。
かといって、「クライアントさんが通いやすいように」と通常60分のカウンセリングを毎回2000円とか3000円とかにしてしまうと、経営が成り立たず、自分の首を絞めることになります。
他に例えば講座を開催したり、物を売ったりして十分な利益があれば低価格のサービスも可能になりますが、普通は難しいです。
私が感じた違和感の正体
複数の人のサービスを見て見て感じたこと。
みな高額セッションを提供している人ですが、納得のいくものもたくさんありましたが、違和感を感じるものも少ないながらあったのですね。
それはどういうことかというと、
「この人は先に自分の収入が第一で、サービスは二の次なのではないか?」
と感じたのです。
みな、文面では「このコンサルを受けて月収〇〇万円になりますよ、会社員のお給料を超えますよ」
という内容を主張しているのです。
言っている内容は同じなのですが、伝わってくるメッセージには微妙な違いがあるのです。
本当にお客さんのことを思って、
お客さんに貢献したいという気持ちを第一に持ってきていて、
それを達成するためには
結果としてサービスが高額になり、コンサルにもたくさんお金が入ってくる。
本気でお客さんとコミットする!
という覚悟が伝わってくる人。
コンサルといっても、受けたお客さん自身が自分の内面に徹底的に向き合うことが求められます。
それを一緒に支え、お客さんの望む方向への客観的なアドバイスを与えるのがコンサルです。
心理カウンセリングの延長とも呼べますが、本心本音に徹底的に向きあうことで、自分のやりたいこと、サービスが明確になっていきます。
行動が停滞している心理的なブロックを見つけ解放したり。
一人では解決に至らなかった、気づかなかった盲点を指摘してもらえたり、新たな視点を与えられたりして、
自分自身の力を信頼できるようになります。
そしてビジネスもうまく回るようになっていきます。
逆に、「自分がこれだけ儲けたいからこの料金に設定しよう」という意図が伝わってくる人。
これは本当にどこが違うの?と見分けが難しいのですが、
「この人はまず自分のお金が大事なんだな、お客さんの満足よりも。」
と微妙に感じてしまうのです。
またこの日の投稿はお客さんのことを第一に考えてるのに、この日はなんだか焦っているように感じるなど、一人の人の中でも揺れていたりするのも伝わってくたり。
文面からは本当にわかりづらく、微妙なのですが
本人がお金に関しては全く困っておらず、すでに満たされていて、焦りの無い状態にいるかどうかなのでしょう。
焦っている場合は、
どんなにお客さん目線でお客さんに貢献できるかということを
文面で伝えたつもりでも
なぜか
「稼がないと」
「生活費が大変」
「お客さんが来なかったらどうしよう」
という気持ちがにじみ出てしまうのですよね。
「生活費が大変だから、セッションでお金を稼いで自分を満たす」
となると誰のためのコンサルなの?となります。
この気持ちがお客さんに「違和感」として伝わってしまいます。
まずは、自分が自分の収入のことを気にしていない状態でないと、焦りや不安が出てきてしまいます。
収入のことは気にならない状態、すでに満たされている状態になってからでないと、どうしても自分のことを優先して考えてしまいます。
お客さんに無理に勧めたり、準備のできていない人に勧めたり。
はたまたお客さんにきちんと向き合えず、小手先のテクニック的なことしか教えられず、現状が変わらなかったり。
ビジネスがうまくいく、自分も他人もそれを通して幸せになっていくというのは、
まずは内面が変わっていないと無理なこと。
自分が幸せで満ち足りていないと、人を導くことはできません。
まずは自分を満たすことが大切なのですが、
満たされていないから自分の好きな仕事で、サービスで、お客さんに満たしてもらおうというのは違うのです。
それを離れたところで、まずは自分自身を満たす。
精神的にも経済的にも満たされる。
(もしくは強靭なメンタルで、お客さんとのやり取りの場では自分の問題からは離れられる状態)
その状態になってから、サービスを提供するということ。
関連記事:高額セッションに対する違和感や気づき①
にも書きましたが、
あるコンサルさんが「月収100万円を超えました」とブログで言ったとするじゃないですか。
その投稿を見たお客さんたち、つまりその人に50万円払って申し込んだ方たちはどう感じるかなと疑問に思ったのです。
「あ、その100万円のうちの半分は私が払ったお金だ」とわかりますよね。
このような投稿を見て、違和感を感じるお客さんは
「え?私はこの人の経済事情を満たすための存在なの?」という
感覚を感じているのかと。
サービスを受けて結果が出て、満足を感じているのであれば、50万円の価値かそれ以上の価値を感じているということ。
このような投稿を見ても気にならないでしょう。
違和感を感じるということは、コンサルがお客さんのことを第一に考えているのではなく、自分を第一に考えているということを感じ取ってしまうからだと想像します。
複数のコンサルさんのブログを読んでいますが、私がハマるのは本質がしっかりしていて、軸がぶれない人です。
そのような方の考えを読ませていただき、やる気をもらい、いつも学ばせていただいております。
読んで元気になる記事は良いですね!
今日もお読みくださりありがとうございました。