「好きなことを仕事にしたい」の好きなことの意味
好きなことを仕事にしたい、あなたもそう思ったことがあるのではないでしょうか?
思ったことがあるどころか、いつもいつもそのことばかり考えているかもしれませんね。
最近ではスピリチュアルや引き寄せの法則などの本が当たり前のように本屋で見かけるようになって、好きなことを仕事にしたいという思いを抱く人は増えてきたのではないでしょうか。
増えてきたといってもまだまだ世間的には少数派。自分の内面を見つめる習慣のある人や世間の価値観から離れて、物事の本質を深くとらえられる人、自分の人生を真剣に考えている人などが特に「好きなことを仕事にしたい」という思いを強く抱いているように感じます。
「好きなことを仕事にしたい」という言葉の表現は一見ふわふわして、何にも考えていないように聞こえるかもしれません。
ですから、「好きなことで食べていけるわけない。そんなに世間は甘くない」という認識を持っている多数派の人にとって、浅はかで軽はずみに聞こえるのかもしれません。
「好きなこと」は気晴らしや一時的な楽しみではない
「好きなこと」という表現はあまりに幅広いですね。ですから誤解も生まれます。
「ただただ楽しいことをしていたら仕事になるのか、なるわけないだろ」このように思われて当然でしょう。
「好きなことを仕事にしたい」という場合、ここでいう「好きなこと」というのはただただ楽しいことという意味ではありません。
おいしいものを食べたり、友人と一緒にカラオケで歌ったり、おしゃれをして遊びに行ったり、スポーツをしたり、花を飾ったり、動物と触れ合ったり、お酒を飲んだり、遊園地で遊んだり。
このようなことを「好きなこと」としてイメージすることが多いかと思いますが、ほとんどの場合これらは気晴らしや一時的な楽しみです。
もちろん、上記のことが生きがいレベルでの「好き」に当てはまる方はそれがその人にとっての「好きなこと」です。
気晴らしレベルではなく、生きがい。
行為の内容はどうであれ、気晴らしや一時的な楽しみを仕事にしたいという意味ではありませんね。
「好きなことを仕事にしたい」という場合の好きなことというのは
- 心に響くこと
- 喜びの心からやりたいと思えること
- 三日坊主ではなく、長期間そのことに対して情熱を感じること
- 自分だからこその経験が生かせること
- 強制ではなく、自然とやりたいと思えること
- 自分も嬉しく、関わった他者にも喜ばれること
- 気が付いたら無意識にそのことを考えていたりやっていたりすること
- いくらでもアイデアが湧いてくること
- 取り組んだ際に自分の中の他の能力よりも充足を感じること
このようなことが「好きなこと」です。
決してただの遊びレベルではありません。
好きなことを仕事にしていくプロセス。簡単といえば簡単。難しいといえば難しい
言葉上のニュアンスは「好きなことを仕事にする」なんて何を甘いことを言っているんだと世間一般の人は言うでしょう。
好きなことを仕事にするというのは、「自分が自分になる」「この自分で生きていく」「私の中の宝をみんなに与える」このような自己実現と呼ばれる段階です。
最も近く、最も遠いのが自己実現。
ありのままの自分になる、素の自分で生きていく、それが好きなことを仕事にする、あるいは仕事という形にならなくても、好きなことをやって収入には困らずに生きていくということ。
最もらくに自然体で生きていける道。
それでいて充足し、他者にも喜ばれる。
その最もらくに自然体で生きていける状態にすぐになれる人はいいですが、ほとんどの場合「なりたくてもなかなかなれず、世間の価値観や他人軸といったものに巻き込まれ、なかなかうまくいかないものです。
どれだけ自分のことを愛せているか、許せているか、価値を認めているか。
ここが問われるように思います。
自分以外のものにNOと言えるかどうか。
でないと好きなことをしたくても、「やりたくないことを我慢してやらなければ生活できない」というやっぱりおなじみの世間の価値観に引っ張られて負けてしまうのですね。
「好きなことを仕事にしたい」これは決してわがままでもありませんし、生半可な気持ちで貫けることでもありません。
反対してくる人、家族、実現困難な状況、などなにかと邪魔が入るのが当たり前。これらはいわば「お試し」です。それでもやりたいか。それでも好きなことで生きていきたいか、この自分で人生勝負したいか、与えられた人生、与えられたあなただけのいのちの意味を信じ切ることができるか。
行きつ戻りつしつつも徐々に好きなことで生活できるよう、自分自身に近づいていくこと、諦めないこと、信じ抜くことが大切です。
以上、好きなことを仕事にしたいと思うのは決してわがままではないという話でした。
読んでくださりありがとうございました。