臨床スピリチュアルケア協会のスピリチュアルケア専門職養成コースに所属しております。
先日の研究会は「自助会からスピリチュアルケアが学べること」というトピックで葛西健太先生の講義でした。
自助会というのは「セルフヘルプグループ」のことで、当事者たちが会を運営している会のことをいいます。
グリーフケアの活動の場の多くが「遺族会」でありますが、その遺族会も運営側が当事者であれば「自助会」「セルフヘルプグループ」「ピアサポートグループ」などと呼ばれますが、運営側が当事者でない場合は「サポートグループ」という言い方をします。
当事者だからこそ、当事者同士でしか理解できない部分があるということなどを学びました。
自助会にはおもに
アルコール依存をはじめ、薬物依存やゲーム依存など、さまざまな依存症者の会もあります。
講義の内容をここに載せることはできませんが、アルコール依存症の会だけでなく、遺族会などの分かち合いの会を運営する上で参考になりそうな本を教えていただいたので今回はそれを紹介させていただきます。
12のステップと12の伝統アルコホーリクス・アノニマス
アルコールをはじめとする「依存症」。
「好きだから」という理由というよりも、自分の中の解決できない心の問題を紛らわせるため、それに頼るという気がします。
そして徐々にコントロールが効かなくなっていく・・・。
もともと喪失なり、グリーフなりを抱えている状況、そこにアルコールなぢ薬物なり、買い物依存なりという状況で根本をごまかす。しかし依存が進むにつれ、問題はすり替わり、依存そのものそれこそが大問題になっていく。そんな印象を受けました。
私の憶測なので当事者の感覚はもしかすると異なるのかもしれませんが・・・。
先日も田代まさしさんが覚せい剤所持でまた逮捕されていました。
数か月前、テレビで薬物依存の当事者として語られている姿を拝見しましたが、とてもしっかりした様子で話していて、自身を深くかえりみる姿は、ごく普通のいわゆる「その辺の人」よりも人生に達観したような印象を持ちました。
苦しみのわけを問い、考え抜いた者特有の深さと、人間力を私は感じたのですが、そのような域に達した方でさえ、「またやってしまう」というコントロール不能・抗えない力に引っ張られる「依存症」の怖さを感じます。
だからこそ、一人で向き合うにはあまりにも過酷で、支え合う仲間の存在は絶対に必要なのでしょう。
今回は知識が乏しいため、短いですが以上になります。
読んでくださりありがとうございました。