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スピリチュアルケアが網羅する範囲

スピリチュアルケアとグリーフケアは違うの?

スピリチュアルケア=終末期のターミナルケア

グリーフケア=遺族のケア

 

と二つを別もののように捉えている方がいらっしゃいますが、図を見てもらえばわかりやすいかと思います。

スピリチュアルケアは生まれてから死ぬまで、場合によっては生まれる前と死後の世界も含むものです。

「ケア」という名前がついているので一見専門家しかできないように感じられるかもしれませんが、寄り添い、話を聴く、愛を持って心を寄せるという行為は本来誰もができること。

目の前の人に正直に、誠実に、自分にも相手にも愛を持って接することがスピリチュアルケアです。

しかし昨今はそのように人と接することが難しくなり、どうしても相手に対して及び腰になったり、自己犠牲の精神で自分ばかりが我慢をするようなコミュニケーションを取ってしまったり、あるいは相手のことをいまいち本気で考えることができずについつい自分の枠組みを押し付けてしまったり、良かれと思って言ったことが「モラハラ」「パワハラ」だと受け止められたり・・・。

スピリチュアルケアが医療施設か介護施設などの場で必要とされつつある背景として、日常でのコミュニケーションの難しさが挙げられるでしょう。

核家族化が進み、仕事や娯楽で忙しく、人間同士心の深いところを打ち明けることあまりありません。

自分の心にも相手の心にも、逃げずに深く入っていこう、相手のことを理解したい、無私の心で寄り添いたいという人が少なくなってきているからだとも言えます。

日常の人間関係で本当に自分のことをわかってくれる人が少ないのです。

心の中に踏み込んでくれる人が少ないということは、死の恐怖や、家族と死別した深い悲しみを抱えていたとしても、それを周りの人間に話したところで気休めやアドバイスを言われたりして、心の奥に抱えている本当の気持ちは受け止められることがないということになります。

ですから人間の抱える深い苦悩に向き合うことのできるスピリチュアルケアの専門職の存在が必要なのですね。

スピリチュアルケアは誰もができるものではあるけれど、残念ながらそれが今は日常でできる人があまりいない。特に深い苦悩をや悲嘆に向き合うこととなる終末期のケアや遺族のケアからまずは広めていきましょう、人間の深い苦悩に向き合える人材を育てましょうというのが今の現状かと思われます。

誰を対象にするかによってスピリチュアルケアの名前が変わる

終末期のターミナルケアのみがスピリチュアルケアであり、それ以外はそれぞれ別の名前があるということではありません。

図に書いたケア全てが「スピリチュアルケア」です。ここではざっくりと説明するのみにとどめます。

スピリチュアルケアの中に

ターミナルケアもグリーフケアも含まれています。

上記二つは人の生死に関わる状況でのケアです。

しかし生きていたらそれ以外にも苦悩を抱える場面はたくさんあります。

虐待やいじめ、暴力、人権侵害や経済的困窮、精神疾患、うつなどか希死念慮を抱く、自分だけどうしていつもうまくいかないのかというスピリチュアルペイン。

こういったこともスピリチュアルケアの対象といえましょう。ただ、寄り添いと傾聴のほか、もっと深く介入をする場合や医療的措置が必要になる場合もあるのがこのグループです。

生きがいや生きる意味を支えるのもスピリチュアルケアの一つです。

自己実現や宗教的な探求など。苦悩を抱えて苦しんでいるというより、自分はもっと別の生き方があるのではないか、目に見えるこの世界の奥に真実の世界があるのではないかなど、真理を探究したいというのもこのグループになります。

人間を越えたもの、宇宙の真理や神仏からのはたらきかけ、本来の自己などの探求もスピリチュアルケアの網羅する範囲かと思われます。

日常・生活

生活の中のスピリチュアルケア。日常を送っていたら普通に体験するようなちょっとした困りごと、子育てや教育、持病を抱えて生きていく上での不安や不便さなど。困りごとに対する「問題解決」で解決できることもあれば、「寄り添い」が癒しや元気を与えることもあります。

今回の内容は別のページでさらに掘り下げる予定です。

読んでくださりありがとうございました。

 

 

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