自分の人生を生きていく。
本当の自分で生きていく。
「これだ」と思うものを貫き通すことが大切。
わかっていても、それが難しいからなかなか思うようにいかないのですが、私が心の支えとしている本がこちら。
カトリックの修行である「霊躁」について書かれた2冊の本です。「霊躁」の方は宗教的で内容も難しいのですが「二人の自分」の方は霊躁のエッセンスがわかりやすく書かれているので、自分のミッション、天職、本当の生き方を求める方はもちろん、単に日常をもっと幸せに過ごしたいという方にもおすすめです。
霊躁に書かれてあるのは、人間には2種類の心の状態があるということ。
それが「なぐさみ」と「すさみ」の状態。
なぐさみの時は神様との結びつきが強くなっている時で、すさみの時は自分のエゴや悪霊との結びつきが強くなっている時。
簡単にいうと「愛」と「恐れ」です。
この記事では「愛」と「恐れ」という言葉を使いますね。
「自分の人生を生きていきたい。」
そう思う時にあなたが「これだ」と感じるもの。
それはあなたが心からやりたいと思うこと。
そうしないとダメになるからとか、そうしないと誰かに怒られるから、という理由ではなく、心から「したい」と思うことです。
人間の心の状態、何か思いついた際の「動機」というのは大きく分けて2種類。
愛の動機か恐れの動機か。
愛の動機は自分のエゴではなく、たましいとつながった状態であり、恐れはエゴから出たもの。
愛が心を占めている時というのは、自分への信頼を感じ、他者に寛容になり、将来の見通しが明るく感じられる、やりたいことに情熱を感じる。
そんな状態です。
そのような時にする決断は愛に根差しているので、幸せな方向に導いてくれます。
恐れが心を占めている時は愛とは逆で、自分への自信が無くなり、他者の欠点が気になり、将来に対して悲観的になり、やりたいことや好きなことに対する関心も薄れてしまう。そんな状態。
恐れモードの時に大事な決断はしない方がいいのです。
動機が恐れ、つまりエゴということになり、不安を消すための行動になってしまうから。
多くの人は愛の状態で決断したことを、恐れの状態の時に不安な気持ちから取り消してしまい、別の決断を恐れの気持ちからしてしまうのです。
「本当はこんなことはしたくないけど・・・」と思いつつ取ってしまう行動ですね。
だからいつまで経っても思うように現状が変わっていかない、自分の人生を生きられないということです。
同じところをぐるぐる回ることになってしまいます。
ですので、愛の状態で決断したことをちゃんと心にとどめておいて、「取り消さない」「やめない」ことなのですね。
そして心というのはこの二つの状態を行ったり来たり繰り返すということをちゃんとわかっておくこと。
愛の状態が長く続くと満たされて幸せを感じますが、やがて反転します。
恐れの状態が長く続くと本当に人生うまくいくのかと不安になりますが、これもまた過ぎ去り愛の状態が戻ってきます。
このようなコロナの状況で、以前決めたことが思うように実践できなかったりしますね。
状況によってやり方の変更が求められたりしますが、軸となる部分は変えないということが大切なのではないかと思います。
愛の状態に決断したことを恐れの状態の時に取りやめてしまわないこと。
恐れの状態の時に大事な決断はしないこと。
今日も読んでくださりありがとうございました。