仕事が合わない。
仕事の何がイヤなのか?何が苦手なのか?
仕事が合っていないという悩みを抱えている人は多いでしょう。
給料やその仕事から連想されるイメージに憧れて就職したものの、仕事内容が合っていなくてしんどく感じることがありますね。
人間は生まれ持った気質、狭義の人格、習慣的性格、役割的性格を持っていると言われています。
図の中の中心に行くほど、「素」の自分に近くなるというわけです。
※参考文献 自分の性格と上手に付き合うためのカゲモン性格診断 ~自分の生まれつき性格がわかるテスト付~
1.気質(生まれつき性格)→先天的性格であり、後天的性格の奥に隠れていて自覚しにくいとあります。
2.教義の人格(幼少期の親子関係や体験)→後天的性格。
3.習慣的性格(気質と狭義の人格の影響を受け、言動として表面化)→後天的性格
4.役割的性格(集団での役割を演じている)→後天的性格
後天的性格は気質に比べ自覚しやすいとありますね。
通常ほとんどの人はありのままの素の自分、元々の気質を自覚していないことの方が多く、後天的性格が自分だと思い込んで過ごしていることになります。
気質についての関連記事:ありのままの自分で生きるとは?生まれ持った気質に自信を持つこと
例えば、後天的性格が「積極的」「てきぱきと行動する」という人で、本来の気質が「繊細な感性。静かで平和を好む」という場合。
それが自分だと思い込んでいるわけで、社会生活がうまくいっていれば悩むことはないかもしれません。
しかし生まれ持った気質の方向に意識の重心が移っていくと、それまでは社会に適応しててきぱきと仕事をこなしていたにも関わらず、色々なことが気になるようになったりして、違和感を抱くこともあるでしょう。
自分の今の性格は先天的性格、後天的性格、どの部分に重心があるのか?または重心の割合はどうなのか?
気質と社会や仕事で求められる性格にズレが生じていないか?
例えば会社で役員をしている男性がいたとして、その「会社役員」という役割が自分だと思い込んで家に帰っても部下に命令するように家族に接してしまうなどということがあります。
役割的性格に自分が同化してしまうと、あまりしんどさは感じないかもしれませんが、潜在的には気質とのズレからストレスを抱えていたりして、病気になってしまうということもあるでしょう。
他には、本来の気質が自由奔放なタイプなのに、自由にしてはダメと「お堅い環境」で育ってきた場合など、そうすることが正しいと思い込んでいて、マニュアルや形式に従うような仕事内容を続けているということもあります。
元々持って生まれた気質が生かされる形で後天的性格が形成されていれば生きやすさを感じますね。
「思考中心」の人は役割的性格でいることがらくに感じる
思考中心というのは、社会的な価値観や世間の声や常識が自分の考えだと思っている状態です。
思考というのは、本来ならば自分らしく生きていくための「道具」にすぎませんが、「道具が主」となっている状態です。
道具が主になり、自分らしさが奥に追いやられているということです。
本心本音、自分の気持ち、今何を感じている、ということ、心の声を聞こえなかったことにして、思考を優先してきたタイプですね。
大半の人がそうなのだと思います。
このブログを読んでいるような方は思考よりも、感性やたましいの声に敏感な人が多いかと思いますが、世間一般では非常に珍しいです。
思考中心だと本音ではなく建て前で人と接することが多くなりますが、それはそれで人とぶつかることも少ないため「らく」に過ごせます。
幼少期の体験
三つ子の魂百までと言われるように、幼少期にどう育てられたかで、その後の人生に大きな影響があることはよく知られています。
この時期に大きなトラウマを体験し、それが癒されないままだと生まれ持った気質が奥に隠され、トラウマが体験が性格の一部になったかのように、本来の自分が出せない、持って生まれた気質を生かせない時期が続きますね。
ですがこのような場合であっても、生きづらさを解放しトラウマから自由になって自分を取り戻すことは可能です。
辛い体験があったとしても、自分を取り戻した後、むしろその体験が今度は力を与えてくれるようになることもあります。
大きなトラウマ体験というのは、その人の生きる意味がそこにあったり、誰かを助けるための力や知恵につながるものであったりします。
一人で向きあうのは大変なことも多く、専門家の力を借りてトラウマをケアすることも助けになります。
また逆にこの時期にありのままの自分で尊重され、色々な挑戦を応援してくれる環境で育った場合、高い自己肯定感や自己効力感につながりますね。
自分を取り戻すとより中心に意識の重心が移動するように
心の傷やメンタルブロックというのは、本来の自分に覆いかぶさっているものです。
これらを解放すると、徐々に「気質」が露わになってきます。
露わになるといっても、自覚していないだけで、「気質」は生きやすさ、生きづらさ、に大きな影響を与えているのです。
それまで自覚しなかった本来の気質がわかってくると、気質に合っていない様々なことに違和感を感じるようになります。
また、自分の気質に合わない「役割的性格」を断ち切れるようにもなってきます。
つまり役割を演じないといけない場面であっても、自分以外にはなることなく、自分のままでその役割ができるようになるということです。
例えばのんびりしている人はのんびりしている性格のまま、仕事ができるようになる、そのような仕事を選べるようになるということ。
ミスマッチが減ってくるのですね。
自分の気質が露わになって自分のことが把握できてくると、新しい仕事を探すにしても、合わない仕事を選ぶことが各段に減ります。
それまでは「違う自分」を演じていたのが、本来の自分で生きられるようになり、「違う自分」をあなただと思っていた人、環境から卒業することも多いでしょう。
元々の気質に合った仕事というのは、やっていて無理なくできること、勉強や学びであっても、努力が苦でなく自然と多くを吸収できるものですね。
今日も読んでくださりありがとうございました。