タイトル通り!奥平亜美衣さんの本はやっぱり引き寄せの法則の「教科書」
復刻改訂版 「引き寄せ」の教科書 (スピリチュアルの教科書シリーズ)
数年前から引き寄せの法則、ザ・シークレットなどスピリチュアル本が
本屋でも目立つようになりました。
おそらく90年代なんかは「マーフィーの法則」が同じようなことを言っていたように思います。
他にも各宗教で語られているようなこととも通じます。
私も20代前半頃にこのような本を興味本位で読んだことがありますが
その時は信じられず、
こんなことあるはずない
こんなにうまくいくはずがない
こんなことできたらだれもが幸せになっとる
あほくさい
という感情がわきしばらくして本を処分してしまいました。
ところが生死をさまよった時の「啓示」の一つに
人生は自分の思い通りにできるということが降ってきました。
思い通りにできるというのはそれを心の底から信じ切った場合は
ということです。
そうなることが当たり前と心の奥底で確信していたらそうなると。
目に見えている世界はは心の中に抱えているいろんなものが現象化しているということも腑に落ちました。
まさか自分の体験している世界が実は自分の心の中が現れたものだったなんて
というまさに人生観がひっくり返ったわけです。
なんやそういうことやったんか!と。
仏教の「唯識」でも同じことが言われていますね。
人生思い通りという言葉は誤解を招くと思うのですが
それは希望通りという意味ではありません。
心の奥の奥の奥底で認識している通りという意味です。
退院して数年後に本屋で引き寄せの法則の本をよく見かけるようになり
その中の「ザ・シークレット」を読んでみると
あの時の啓示、宗教的体験で感じた内容を裏付けるようなことが書かれてあり
私の感じた体験は本当のことだったのかもしれないと思いました。
しかしいくら自分が体験したこととはいえ
同時に信じられない気持ちも強かったのです。
自分の体験したことが真実のように感じられる一方、
頭の判断が追い付かないのですね。
それまで生きてきた中で心が感じたことよりも頭で判断することを大事にしてきたので
その癖が抜けるのに何年もかかったのです。
2007年生死をさまよった中ぎりぎり助かったわけですが、
そのような壮絶な体験をしていてもやはり頭の判断の方を優先してしまうという癖は根強いのです。
数年かけていろんな宗教の教えやスピリチュアルな情報を照らし合わせ、
瞑想やケア提供者のトレーニングで心の深いところをまた感じるようになり自分の体験と感性に自信を持つことができました。
「引き寄せ」といいますが、自分が現実を創っているということです。
陰陽の法則みたいなものも同時に働くので
あまりにテンションの上がるような良いことが起こると
バランスを取るように逆の出来事が起こったり気分の落ち込みやネガティブな感情が沸き起こることもあります。
逆もしかりです。
しかし本山博先生によると瞑想というのは心の中を浄化することなので習慣にしていると
心のごみが出てくるとのこと。
しかし器も同時に大きくなっているので耐えられるようになってくるそうです。
以前なら耐えられなかったことでも耐えられるようになったり、
ネガティブなものが現象化したとしても本来よりも軽く変化することもあるようです。
引き寄せの法則をマスターするということは
奥平さんもおっしゃっていますが実は自分の心と向き合い続けるとても地味な作業の繰り返しです。
結局は一人カウンセリング作業、内観作業です。
過去に身に着けた考え方、とらえ方のパターンを崩していく作業でもあります。
単純に「良い気分」になる方を選択すると言葉では簡単ですが
それを信じ込める状態になれるかどうかは
結局どれだけビリーフ(思い込み)から自由になったかということ。
奥平さんはこのような引き寄せの法則が宇宙の摂理として存在するということを知ってから
ご自身がそれをマスターするまでの期間が割と短くすごいなと思います。
奥平亜美衣さんが仕事を辞めることを決めたエピソードが私は特に共感できたのですが
その時その時「良い気分」を大切にするということをこの本で繰り返し述べられています。
引き寄せ本はこれ1冊持っていれば十分といえる内容の濃さと分かりやすさ。
語り口調もニュートラルで、偏っていないところが良いと思います。
その分面白みには欠けるのですが、
引き寄せ本の中には「これはちょっと次元が低い引き寄せだな」と感じるものや
修行色が強く濃厚すぎで理解するのが大変といったものもある中
この本は本当にニュートラル、タイトルにあるよう教科書的な本です。
仏教の唯識思想や禅を世界に広めた鈴木大拙先生の本でも結局同じことを言っていますが
引き寄せの法則はその背後にある宗教的、トランスパーソナルの領域で何が起こっているかという知識の部分は少なく、実践に重きを置いています。