好きなことを仕事にするというのは、自分のためでもあり、他者のためでもあります。
自分のためという言葉。
これは動機によって2種類ありますね。
自分のたましいが喜ぶ、生きがいを感じる、満たされるという「充足動機」「内的動機」
反対に自分のためといっても「自分のエゴ」のため、というのは「欠乏動機」「外的動機」になります。
どういうことかというと、
お金を稼がないと不安だから、〇〇の仕事をする
というもの。
好きな仕事というのは、多くの場合「充足動機」からのものですが、状況によってはお金の不安にも直面します。
そうすると、最初はただただこれがやりたいからという気持ちだったのが、「稼がないと」「お客さんを集めないと」という焦りや不安が大きくなってきます。
自分のエゴが大きくなるのですね。
エゴというのは不安や恐れ、自分を守る動機でもあります。
エゴがあるのは普通ですが、それに支配されたまま、仕事を勧めるとその動機を発した心の状態が続くことが多いです。
ずっと不安なまま。
動機がエゴ優位になっている場合でも、時が経てば少し落ち着きます。
余りにエゴ優位が続くのであれば、それは人のために仕事をする時期ではないということかもしれません。
まずは自分が、根本的に満たされていないからかもしれません。
ある程度の水準まで、まずは自分を満たす。
安心できる状況まで持っていく。
その間は、好きな仕事オンリーにするのではなく、何か別のことをやって、エゴ優位な状況を薄める。
好きなことと仕事にしたい、というのは他者のための仕事をしたいということでもありますが、自分の中に満たされないものがあると結局自分のエゴのため、という動機が強まります。
好きなことを仕事にしたいという段階に行きつくまでに、すでにエゴの欲求の段階は越えている人もいますが、たいていはエゴ優位とたましい優位の間を行ったり来たりします。
他人の前にまず自分の欲求を満たすこと。
そうでないといつまで経っても、自分のことに振り回されてしまいます。
今日も読んでくださりありがとうございました。