この記事は自分のことになりますが、最近嬉しいことがありました。
パートで勤めているグループホームでケアマネさんからお褒めの言葉をいただいたのです。
介護の仕事は全く初めてで、まだ働き出してまだ半年も経っていないのですが、利用者さんとのコミュニケーションのことでほめていただきました。
若い職員たちは私よりもキャリアが長い(2年の人と8年の人)のですが、利用者さんとのやり取りが命令的になっていることが多いのです。利用者さんのペースではなく自分のペースに合わせてしまうことも多々あり、
「大山さん(私のことです)を見習ってほしい」
とケアマネの言葉。当該の職員たちに直接言ったわけではなく、定例ミーティングの際その日は休みだった彼らのことが話題に出た際の言葉です。
自分のペースに利用者さんを合わせようとするので、服を脱ぐ際など自分の感覚で引っ張ったりして、利用者さんが叫ぶ声が聞こえてくることもあったみたいです。
特に利用者のAさんは他の人と同じやり方でもすぐに痛がります。
叩いたり虐待をしているのではなく、普通に服を脱がせているつもりなんでしょうけど、痛みに敏感なためそうっと慎重に介助する必要があります。
何度も注意しているのに同じことの繰り返しだと・・・。
ベテラン職員の方も「大山さんと〇〇さん(こちらもベテラン職員さん)が風呂に入れる時は静か。□□君と××さんの時は叫び声が聞こえてくる」と、ちゃんと見てくださっているのだなと嬉しく思いました。
思えばずっと対人援助職に就いてきました。
英語講師という教育の現場から始まり、グリーフケア・スピリチュアルケアの活動も長いです。
グリーフケア・スピリチュアルケアでは、傾聴をベースとした関わりをメインとし、ご家族との死別、ターミナルの現場、虐待やDV、アダルトチルドレン、周産期に赤ちゃんを亡くした人、人工死産の決断をした人などのサポートに関わってきました。
定期的に訓練にも参加し、自分に向き合い、自分を縛っている思い込み・ビリーフを自覚、解放できるものは解放するということを続けてきました。
人の話を聴くグリーフケア・スピリチュアルケアの仕事が、果たして自分に向いているのかどうか最初は全くわからず、上智大学グリーフケア研究所に入ったものの、「勉強してるけど現場に出て向いていなかったらどうしよう」と思ったこともあります。
結果はライフワークと呼べるほど、その活動をやっている時が一番自分らしくいられると感じられるほど、私にとって大切な活動をなりました。
介護も認知症の方のケアもまだまだ知らないことが多いのですが、今まで対人援助の現場で学んできたことがちゃんと生かされていると思うと自信になります。
ケアマネさんの言葉は本当にありがたかったです。
対人援助、ベースとなる部分は同じですね。目の前の人にいかに関わっていくか。やろうとしていることの中に自分本位な気持ちが混ざっていないか。
相手はケアを受ける側だから支配してもいいと思っていないか。
病気を抱えている人、認知症の人、障害のある人、健康な人、苦悩を抱えている人・・・どんな人であっても根本的な部分は同じ。
その人が安心してその場にいられること。
自信を持って、しかし慢心せずにこれからもやっていきたいと思います。
今日も読んでくださりありがとうございました。